金ピカのヘビもいました  雄蛇苺

娘の姑様の葬儀に参列するため帰省した。
肉親や同級生や親しかった友人知人のどの別れとも違う寂しさが胸にシンとくる。
これは何なのだろう。
多分、自分の子どもに関する喜怒哀楽を、同じ立場で分かち合える人を失った喪失感かとも思う。


30日の葬儀のあと、母が独りで住んでいる実家に今日までいた。
1日は母の主治医の往診があった。
昨日の午前中は、ヘルパーさんが来て掃除をしてくれたり、生協さんが注文した食料を届けてくれたりして忙しかった。疲れたのか昼食の後大イビキで寝てしまった。
思い立って徒歩10分足らずの墓に参った。


墓は田の中の小さな山の裾にある。手前に農業用の水路があり、その端の空き地に背の低い草が茂っていて緑の中に黄色が群生していた。
湿った土地だなと思いつつ花に向かったら、右手前方に気配を感じた。
2m足らずのところで、ヘビが鎌首をもたげていた。胸が午後の日を受けて金色に光っている。
大の苦手のヘビなのに、その美しさときりりとした大きな目とに見とれてしまった。
先に迫力負けしたのは私。「領域に踏み込んでごめんなさい。」と引き返した。
この写真は少し離れた所のショボイ株を撮った。

大きく強そうなヘビイチゴという意味。