2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

日陰の道ばたに真っ赤な実  薮蛇苺(やぶへびいちご)

ヤブヘビイチゴ バラ科 つる性の小型の多年草。 シイ・カシ帯とブナ帯の日かげの林縁に生える。 実は蛇苺に比べて大きく、しわが無く光沢がある。有毒ではないが、おいしくない。 雲も多く、陽が出たり隠れたり。風が出てきたので、雨は大丈夫だろうと山に入…

芳香の風車  定家蔓(ていかかずら)

テイカカズラ キョウチクトウ科 常緑のつる性木本。 本州、四国、九州、朝鮮半島南部、台湾の山地に自生する。 「古事記」「日本書紀」「古今和歌集」などで「まさきのかずら」とよばれているのはこの種であるとされている。 よく通る道沿いのお宅のフェンス…

よく見れば可愛らしい小花が  庭石菖(にわぜきしょう)

ニワゼキショウ アヤメ科 日当たりの良い道ばたや芝生に生える高さ10〜20cmの小型の多年草。 花も径約1cmの小型で、日が当たると開く。 北アメリカ原産の帰化植物で、各地に野生化している。 私は道ばたから種をつまんで帰って、庭にパラパラと蒔いた。毎年…

甘くさわやかなかおり  吸葛(すいかずら)

スイカズラ スイカズラ科 日本や、中国の暖帯などに自生する半常緑つる性木本。 花を摘み、下部から吸うと蜜*1が出る。 暖地では冬も落葉しないので「忍冬(にんどう)」ともいう。 漢方では、花を干したものを「金銀花(きんぎんか)」、葉や茎を干したもの…

ふんわり優しいもも色  桃色昼咲月見草(ももいろひるざきつきみそう)

モモイロヒルザキツキミソウ アカバナ科 メキシコ・北アメリカ原産の多年草。 何年か前、母に「昼咲月見草の株を持って帰る。」と言ったらとても喜んだ。 ところが、実物を前に変な顔をしているので聞くと「本当の月見草は白花だ。」と言う。 「モモイロ」の…

小判がすずなり  小判草(こばんそう)

コバンソウ(別名:俵麦) イネ科 ヨーロッパ原産の一年草。 明治年間に観賞用として輸入されてひろがった帰化植物。 今日は予報どおり黄砂がやってきて、山の稜線もぼんやりとくすんだ空ととけあっている。 かすんだ山を見ていると黄砂のひどさがよく分かっ…

可憐に主張  

チェリーセージ シソ科 高さ1m近くになる宿根小低木 料理や香料、薬用に馴染みの深いヤクヨウサルビアなどと同じシソ科サルビア属だが、チェリーセージは花の可愛らしさからガーデニングに人気がある。 ガーデニング大好きの友人は、冬になると地際から10cm…

こがくうつぎ(小萼空木) 山すそを白く彩る 

コガクウツギ ユキノシタ科 高さ1〜2mの夏緑低木。 装飾花がガクの変化したものだから。 昨日は暑かった。今日も気温は高かったけど風があったせいか昨日ほどの暑さは感じなかった。 昨日の午後から夕方にかけて、ホトトギスの声を聞いた。 夏ぅ〜は来ぬ〜…

華美な元気もの  ジャーマンアイリス

ジャーマンアイリス アヤメ科 アイリスの歴史は古く、紀元前2000年ごろの古代エジプトやクレタ文明の頃から栽培されていた。 ジャーマンアイリスは19世紀から育種が進み、多彩多様な花色と花形の膨大な数の品種がある。 今、庭で元気いっぱいなのが、紫蘭と…

華麗なる水辺  かきつばた

カキツバタ アヤメ科 日本の他、中国東北部、シベリア、等に分布する。 アヤメ属の中で最も水湿地を好む植物なので、水のあるところにのみ自生する。 日本原産のアヤメ属植物のなかで最も古くから愛好され「万葉集」や「伊勢物語」にもその名が登場する。 木…

南国の白い花  白山木(はくさんぼく)

ハクサンボク スイカズラ科 日本では山口県から九州および沖縄諸島の海沿いに野生する小高木。 花はガマズミと似ているが、常緑なので葉が厚く照りがある。 朝から雲ひとつ無い青空。 コタツの下敷き布団を洗って、ヤレヤレと空を見上げると、なんだか家にい…

小さなピンクが可愛らしい  ユウゲショウ

ユウゲショウ アカバナ科 南アメリカ原産の多年草。日本へは明治時代に観賞用として輸入され、栽培された。繁殖力が強く、今では各地で帰化している。 1.5cmほどの花がつぎつぎ咲き、一日でしぼむ。 山野草好きの友人から頂いた。実家に持って行ったら、花壇…

ピンクの華やぎ  谷空木(たにうつぎ)

タニウツギ スイカズラ科 山地に生える落葉小高木。 「ピンクの空木が見ごろ。満開より蕾が多い今の方がきれい。」と聞いて、見に行った。 山の中につくられた道路に沿って、雨の後だけ流れになる細い湿地がある。 流れの向こう側に、大木の新緑をバックにし…

青空に真っすぐ高く  朴の木

ホオノキ モクレン科 高さ30m位にもなる落葉大高木。 花の直径は15cmくらい。葉に餅や味噌を包んで焼くと葉の香りが移り風味を添える。 材はやわらかく細工がしやすく、くるいが少ないので建具・漆器木地など様々な木工、また、下駄の歯・ピアノの鍵盤などに…

クリーム色の斑がさわやか  

パイナップルミント (和名:斑入りアップルミント) シソ科 ミントの仲間は清涼感漂うかおりが特徴で、生育も旺盛。 葉はティー・料理・香辛料・薬用などに使われる。 このパイナップルミントもいい香りがします。 熱湯に浮かべてハーブティーにするのが大…

いずれアヤメか……の  文目(あやめ)

アヤメ アヤメ科 あやめの名は、花びらのもとにある綾になった模様からきたともいわれる。 山野にも自生しているが、古くから庭や花壇に植えられ観賞されてきた。 紫色の方にある褐色網状の模様は白花の方には無く、黄班のみ見られる。 庭の隅っこで毎年咲い…

オカタツナミソウ

07年6月05日 ハイキング道の縁で 他の草と競うようにして日を浴びていました。高さ30cmくらい。

泡立つ波頭  小葉の立浪(こばのたつなみ)

白花は友人からもらった園芸品種です。 種で増えるは根で増えるは、庭中に広がっています。 淡紫色の方は、数年前から鉢の中で咲きます。植えた覚えはありません。どこから来てくれたのか?。増えもせず減りもせずの状態です。 花後の株 コバノタツナミ シソ…

微かな風にもふるえる  衝羽根空木

ツクバネウツギ スイカズラ科 高さ1〜2mの落葉低木。がく片が5枚つき、花後も果実について残る。 このがく片の様子が追い羽根に似ているところから「衝羽根」、木の姿がウツギに似ているところからこの名前がついた。 大きな樹の下に沿うように立った細い枝…

花は嫌われものだけど  夜叉五倍子

ヤシャブシ カバノキ科 果実のがさがさを夜叉にたとえた。 球果はタンニンの原料になる。 根に根瘤菌が共生するためやせ地でもよく育つので、砂防用として植えられる。 春先にひどい花粉症に悩む友人がいる。 アレルゲンがヤシャブシと分かって以来、花の季…

じゃけついばら(蛇結茨) かぎ状の怖ろしげなトゲ  

ジャケツイバラ マメ科 落葉性の低木。 茎のもつれる様子がヘビのとぐろを巻いた姿に見えるところから名づけられた。 ハイキングに行った。 左側の山は崩れ防止のコンクリートが張ってある。 右側は開けた谷になっていて、流れに沿って芹かなと思う白い花が…

緑のトンネル

半月ぶりに山に入った。 昨日の雨と強風に洗われた新緑で、肺の中まで染まりそうな気分になった。 ハイキング道の緑です。 小ぶりな花のツツジが緑の中に一本だけ咲いていました。

草むらに群れ光る碧紫色 ホタルカズラ

ホタルカズラ ムラサキ科 花の直径は1.5cmくらい。 虫食いと雨上がりでよごれているけど、一番自然の色に近い写真です。 20年ほど前、駅に行く途中の畑の横の斜面に、澄んだブルーが点々と広がっているのに気づいた。 当時は何の花かも分からず、枯れ草も…

さわやかな香りの花

今日も亭主の病院へお付き添い。 大腸内視鏡検査で、昨日の夕食は消化の良いものということで「うどん」、寝る前に下剤4錠、今日は朝6時から2000mlの下剤を飲んだ。 おとといまでは一人で行くと言っていたのに、自信がなくなったらしい。 お付き添いも結構…

軽やかに揺れる  鳴子百合

ナルコユリ ユリ科 花が連なった形を、田のスズメおどしに使う鳴子に見立てた。 野生のナルコユリはシイ・カシ帯とブナ帯の林にあるようです。 この辺りはブナ林は結構あるのですが、林ではまだ御目にかかっていません。 これは、葉に斑が入った園芸品種です…

おちょぼがいっぱい  マンテマ

マンテマ ナデシコ科 ヨーロッパ原産の帰化植物で多年草 実家近の、田をつぶして突っ切って出来た4車線道路のコンクリート崖の隙間に伸びていました。 子どもの頃遊びに行った河原で、シロツメクサの冠のアクセントに一本飾ったりしました。 あまり見つから…

金ピカのヘビもいました  雄蛇苺

娘の姑様の葬儀に参列するため帰省した。 肉親や同級生や親しかった友人知人のどの別れとも違う寂しさが胸にシンとくる。 これは何なのだろう。 多分、自分の子どもに関する喜怒哀楽を、同じ立場で分かち合える人を失った喪失感かとも思う。 30日の葬儀のあ…