2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

りょうぶ(令法)の冬芽

リョウブ リョウブ科リョウブ属 冬の山で、リョウブは物静かに春を待つ。 つるつるの幹が、冬の陽を受けて白く品よく浮き立つ。 幹の美しさに、4月の新芽、8月の花の華やかな片鱗がちょっぴりのぞく。 今日は四時間ほど山歩きした。池は氷が張り、道端には凍…

ひめりんご(姫林檎)の冬芽

ヒメリンゴ バラ科 今日は久しぶりに気温が高くなって、雪も殆んど溶けた。 連れ合いが、剪定ばさみを手に張りきって庭に出た。 随分前からヒメリンゴの剪定をしたいと言うのを、果実がまだ残っているからと、待ってもらっていた。 ここ10日ほどで、メジロと…

みつまた(三椏)の冬芽と蕾

ミツマタ ジンチョウゲ科 中国原産の落葉低木で、日本へは室町時代に渡来した。 樹皮の繊維を和紙製造の原料として栽培される。 繊維が繊細で、耐伸、耐折強度、弾力性、光沢に富んでいる上、精巧な印刷と漉き入れ法にも適することから、特に紙幣紙として利…

いわがねそう(岩ヶ根草)つやつやの緑

イワガネソウ ホウライシダ科 沢沿いのハイキング道は、冬になるとシダが目立つ。 イワガネソウはつやつやと光る葉がすらりと形よく、所々に群生していて見ごたえがある。 イワガネソウの胞子嚢群

いぬざんしょう(犬山椒)の冬芽

イヌザンショウ ミカン科 去年の10月に黒いぴかぴかの実をアップしたイヌザンショウ。 雪花の舞う中、殻を残したままの枝に、冬芽がついている。 こんな小さな疣から、夏の緑たっぷりの羽状の葉まで成長するのかと感動。 今日の山道は雪が残り、凍って、歩く…

あきにれ(秋楡)の樹皮

アキニレ ニレ科 本州中部地方以西の山野や河原などに自生する落葉高木。 花は秋に咲き、1〜2ヶ月で果実になる。 果実は楕円形の羽根があり、風に舞う。 烏原水源地近くでの植物観察会に参加した。 エノキ、ムクノキ、クスノキ、等々の大木が多く、5月に来た…

のきしのぶ(軒忍)

ノキシノブ ウラボシ科 平地や山地にふつうに見られる常緑多年草。 岩の上や樹の幹、民家の石垣、茅葺屋根などに生える。 葉は線形で、長さ10〜30cm、幅5〜10mm、乾燥すると縮んで耐え、雨に当たるともどる。 全草を乾燥させ、利尿などの民間薬として利用さ…

雪をかぶった南天

今日は大寒。 昨日一日中降り続いた雪が夜中も降ったのか、朝起きて見たら5cmくらい積もっていた。 水分の多い重い雪に、常緑樹はたわみ、重さに耐えかねた枝は折れていた。 高速道路は通行止め、街道の車はのろのろ運転。 雪国の人から笑われそうなほど、何…

ほそばおきなごけ(細葉翁苔)枯葉の中のつやつやの緑

ホソバオキナゴケ シラガゴケ科 葉は重なり合って付き、乾いてもくっつかない。 山地の老木の根元、腐葉土の上に白緑色の団塊をつくる。 乾燥すると、白みが増す。 保水力が大きいことから、園芸用に利用される。 あまり人の入らないハイキング道に入った。 …

いちじく(無花果)の冬芽

イチジク クワ科イチジク属 民家の崖から道路に枝を伸ばしたイチジク。 冬芽の力強さに感動。 昨日は阪神大震災から13年。一日家で静かに過ごした。 今年は新聞もテレビも、去年に比べると報道が多いように思う。 近所の人が、「今年初めて、当日の映像を、…

たらのき(楤の木)の冬芽

タラノキ ウコギ科 6月に緑色の姿をアップしたタラノキ。 今日通りかかったら、すっくと立って元気な冬芽をつけていた。 葉っぱがでっかい分、葉痕も大きい。 接写して見ると、沢山の維管束根*1が一列に行儀よく並んでいる。 想像力たくましくすると、いろん…

むくのき(椋の木)甘い黒い実

ムクノキ ニレ科ムクノキ属 高さ15〜20mの落葉高木。 山野の適湿の地に生え、人家、社寺、街道沿いなど人里にも植えられた。 材は堅く、農工具の柄、野球のバットなどに用いられる。 子どもの頃、友達の家の庭にムクノキの大木があった。実が黒く熟した頃、…

くろもじ(黒文字)の冬芽 葉っぱも蕾も

クロモジ クスノキ科クロモジ属 早春に山を彩ってくれるクロモジ。 赤味をおびた、とがった葉芽と丸い花芽が、細い枝で春待ち顔をしている。 今日は、気の早い一本が、薄黄色をのぞかせていた。 雪花が舞い、時折陽が射すものの風も冷たい日、しかもまもなく…

りょうめんしだ(両面羊歯)

リョウメンシダ オシダ科 高さ80〜150cmの大形の常緑多年草。 葉の裏と表の色がが同じようなところからの名。 ハイキング道に生えているいろいろな種類の羊歯を写してきたが、持っている図鑑の写真ではも一つよくわからない。 今日、好日山荘に行ったついで…

ねじき(捩木)の冬芽 つやつやの赤い枝

ネジキ ツツジ科ネジキ属 冬芽をつけた赤い枝は、活け花に使われる。 6月に真っ白の可憐な花を見せてくれたネジキは、冬の山では一年枝と冬芽の赤色がよく目立つ。 若木ほど赤い枝が長く、「伸び盛りというのは人間も木も一緒か」などと妙な感慨にふける。 …

おにぐるみ(鬼胡桃)の冬芽

オニグルミ クルミ科 高さ10〜25mの落葉高木。河原、沢沿いの湿った場所に多い。 果実の中の種子は食用になるが、殻は硬い。 山の中で、個性豊かな冬芽を見るのもこの季節の楽しみの一つ。 蕾になる芽をしっかりつけていたり、ユーモラスな表情をしていたり…

つくばね(衝羽根)

ツクバネ ビャクダン科ツクバネ属 山地のやや乾いた所に生える、半寄生の落葉低木。高さは1〜2m。雌雄異株。 実の形からの名。 果実は楕円状卵形で約1cm、4枚の羽根は小苞が育ったもの。 晴れて暖かくなったので、神戸市立森林植物園に行った。 ツクバネを見…

ししがしら

シシガシラ 日本の特産種の羊歯で、常緑。北海道から九州まで、山地の中などに生える。 葉は、胞子が出来る胞子葉と、胞子が出来ない葉との区別がある。 胞子葉は直立し、羽片のつき方がまばらで、冬に立ち枯れする。 この辺りの山は、アカマツと広葉樹が多…

南天と竹と元旦の空

午前中、歩いて一時間ほどの神社に初詣。 風は冷たかったが、車は少なく空は青く、空気が澄んでいて気持ちよく歩けた。 30年近く前に、新しくひらけた団地に越してきた。 その年に、伊勢講で伊勢神宮に参った父が、「天照皇大神」の掛け軸とお札を土産に持っ…