みつまた(三椏)の冬芽と蕾

ミツマタ

ジンチョウゲ
中国原産の落葉低木で、日本へは室町時代に渡来した。
樹皮の繊維を和紙製造の原料として栽培される。
繊維が繊細で、耐伸、耐折強度、弾力性、光沢に富んでいる上、精巧な印刷と漉き入れ法にも適することから、特に紙幣紙として利用される。
枝が年毎に3本に分かれて伸びることよりの名。



歯医者からの帰り道、田んぼの向こうの山裾に赤い花が見えたので、近寄ってみた。
雪がやっと溶けた畦道で、革靴は泥だらけ。
赤い花は獅子咲きのツバキで、いつから咲いていたのか華やかな花びらの先が寒さで茶色くなっていた。
隣に2mあまりのミツマタが、銀色の蕾をいっぱいつけて元気な顔を見せている。
茶花には、今頃のミツマタが風情がある。
園芸品種のツバキと並んでいるところをみると、たぶん田んぼの持ち主が植えられたのであろう。
でも、南向きの山裾の斜面で、ヤブツバキやカエデなどの山の木や竹と混じり合っている姿は、自生しているようにも見える。
地主さんのセンスに感服。


帰宅してしばらくしたら雪が降り始めた。今夜はまた積もりそうだ。