2008-01-01から1年間の記事一覧

ふゆのはなわらび(冬の花蕨)

フユノハナワラビ ハナヤスリ科 高さ10〜40cmの多年草。山地の日当たりの良い所に生える。 葉は秋に出て冬を越す。葉柄は基部から二つにわかれ、栄養葉と胞子葉になる。 神戸市立森林植物園での観察会に参加しました。フユノハナワラビは正門前のメタセコイ…

黄葉の里山

山の中を通り抜けて買物に行った。普通の道を歩けば15分ほどのスーパーへ、山道は一時間余りかかった。落葉の下り道は、一歩一歩を慎重に踏みしめるので緊張した。 山歩きが好きな友人とは、「運動と買物と一挙両得」などと話して悦にいっているのだが…。 下…

ふゆざんしょう(冬山椒)

フユザンショウ ミカン科 高さ2〜3mの低木。冬も緑色の葉がつく。葉柄に翼がある。 葉も実も利用されない。 フユザンショウの木はあまり目にしません。そのうえ、こんなに沢山の実がなっているのは珍しいそうです。黒い種子は落ちてしまっている枝を撮って…

とりがたはんしょうづる(鳥形半鐘蔓)の果実

トリガタハンショウヅル キンポウゲ科センニンソウ属 本州、四国の山地の日当たりの良い場所に生える、木本性つる植物。 高知県の鳥形山で発見されたハンショウヅル。 落葉樹林の山歩き。地図にもしっかり載っているハイキング道なのに、めったに人に会わな…

すずらん(鈴蘭)の実

スズラン(別名:キミカゲソウ) ユリ科スズラン属 ご近所の庭のスズランは園芸品種で、正確にはドイツスズランというらしい。赤い実が寒さの中で光っている。 我が家の庭にも、ツツジの木の下で長年しょぼく咲いていたのに、いつの間にか消えてしまっていた…

はなずおう(花蘇芳)の果実

ハナズオウ マメ科ハナズオウ属 高さ2〜4mの落葉樹。中国原産で、日本へは古くから入り、庭などに植えられている。 春、葉が芽吹く前に赤紫色の花をびっしりつける。白花品種もある。 ハナズオウの果実が熟しています。 小学校区の「まなびぃ」主催のハイキ…

メタセコイア

メタセコイア(和名:アケボノスギ) スギ科メタセコイア属 高さ約20mになる落葉高木。絶滅した化石植物と思われていたが、1945年に中国四川省で見つかった。 「生きた化石」といわれる珍しさと、樹形の美しさで、公園などに多く植えられている。 神戸市立森…

そよご(冬青)の実

ソヨゴ(別名:フクラシバ) モチノキ科モチノキ属 高さ約5mの常緑樹。西日本に多く分布する。 山地の乾いた林に生える。秋から冬へかけての紅い実が美しいので庭園樹としても人気がある。 材は緻密で、算盤珠、玩具材などに利用される。 ここ3日間ほどの急…

ヤツデ(八手)の花と虫たち

ヤツデ ウコギ科ヤツデ属 去年の12月に、山裾の大きなヤツデの木をアップしました。今日は我が家の庭の鉢植えのヤツデの花の紹介です。 昨夜は久しぶりに本格的な雨が降り、庭の木々も活き活きしています。気温も20度を越し、咲き始めたヤツデの花に千客万来…

やまらっきょう(山辣韮)

ヤマラッキョウ ユリ科ネギ属 草丈30〜60cmの多年草。本州中部以西、四国、九州の山地の草原に生える。 ラッキョウに似ているが、食用にはしない。 ヤマラッキョウは、9月に金棒池の草原で沢山の蕾を目にした。10月に花が咲いたらきれいだから見に来たらいい…

神戸市立森林植物園の紅葉

紅葉は去年より遅いようです ハナノキの紅葉 カエデ科 ここにあるのは雄株ばかりだそうです モミジバフウ(アメリカフウ) マンサク科 散りかけです。落葉の絨緞がふかふか ナンキンハゼ トウダイグサ科 実は緑色、葉はいろとりどりで賑やかです アナベル 渋…

サフラン

サフラン(別名:バンコウカ 蕃紅花) アヤメ科サフラン属 地中海東部に自生し、また、有用植物として紀元前より栽培されている球根植物。 雌しべの赤い部分を摘み採って乾燥させ、通経、鎮痛、鎮静の生薬として、また料理の香りと色づけに利用する。 一つの…

ぬるで(白膠木)の果実

ヌルデ(別名:フシノキ、シオノミ) ウルシ科ウルシ属 高さ2〜5mの落葉小高木。 樹液は器具などに塗る。葉軸に出来る虫こぶを五倍子とよび、薬や染料になる。 果実が熟すと塩辛味が生じる。採取して日干しにしたものを漢方で塩麩子(えんふし)といい、下…

きくばやまぼくち(菊葉山火口)

キクバヤマボクチ キク科ヤマボクチ属 山地のやや乾いた場所に生える多年草。近畿地方以西、四国、九州に分布する。 今年はキクバヤマボクチが10本あまり生えている場所を見つけていた。見頃かなと楽しみにして行ってみたら、今年も遅かりし…。根元から鋭利…

さわだつ(沢立)の果実

サワダツ ニシキギ科 高さ1〜1.5mの落葉低木で、枝が緑色をしている。本州、四国、九州の湿った林に見られる。 果実の直径は約1cm。 快晴の秋空。キッコウハグマとダイモンジソウを求めて沢歩き。携帯電話もつながらない谷で、滑って怪我でもしたらと考える…

ばりばりのき(バリバリの木)と ほそばたぶ(細葉椨)

バリバリノキ(別名:アオカゴノキ) クスノキ科ハマビワ属 高さ約15mになる常緑中高木。暖帯、亜熱帯に分布し、特に九州南部に多い。 ホソバタブ(別名:アオガシ) クスノキ科タブノキ属 高さ10〜15mの常緑中高木。近畿以西から沖縄、朝鮮半島南部の島の暖…

しきみ(樒)の果実

シキミ シキミ科シキミ属 シキミの実が熟しだした。今年の4月10日にアップしている優しげな花からは想像できない、不気味な色の種子が、エイリアンの眼のように光っている。猛毒、触ってはいけないと聞かされているので、余計気味が悪い。 今日は秋らしい爽…

屋久島の花(10月6日・7日)

3泊4日の屋久島旅行に心満たされ帰宅した。たっぷりの緑、広やかな海、凛々しく重なり立つ山々、なだれ落ちる滝、降ったり照ったり場所と時間によりころころ変わる天候。自然の中にゆったり浸ることが出来た。 花は少ない時期らしいが、初めて目にするものが…

まめがき(豆柿)

マメガキ(別名:シナノガキ) カキノキ科 カキ渋をとるために栽培されたり、台木として用いられる。 実は食べられる。 農家の庭はずれのマメガキが、実をいっぱいつけていた。 子どもの頃、父が何処からか手に入れてきて、屋敷の隅っこに植えてくれた。甘い…

ほうせんか(鳳仙花)

ホウセンカ(別名:ツマクレナイ、ツマベニ) ツリフネソウ科 インド、マレー半島、中国南部などに分布していたものだが、古くから園芸植物として各地で栽培されている。品種改良され、一重咲きのほか八重などの花形もあり、花色も多い。 熟した果実は、触れ…

モロヘイヤの花

モロヘイヤ シナノキ科 アフリカ原産の一年草。古くからエジプト周辺で栽培されていた。 栄養豊富なことで知られているうえ、暑さに強く作りやすいので、家庭菜園にも人気がある。柔らかい葉と茎を摘みとり、スープ、てんぷら、おひたし、炒めもの等々幅広い…

すいらん(水蘭)

スイラン キク科 水辺に生える多年草。葉はシュンランに似て細長い。 植物観察で古い池の湿地に入った。先生の「植物を踏まないように、足下に気をつけて。」という注意を最初に聞いて、皆が先生の後に続いた。 足首くらいまでの小さな植物が多い中で、タン…

なつめ(棗、夏芽)の実

ナツメ クロウメモドキ科ナツメ属 高さ10mほどになる落葉高木。中国北部原産と考えられ、地中海沿岸や中国では実を食用、薬用にするため、古くから重要な木として栽培された。日本でも古くに渡来し、栽培された。 暗赤褐色に熟した実は生食、ドライフルーツ…

とけいそう(時計草)

トケイソウ トケイソウ科 江戸時代初期に渡来したつる性の草本または低木植物。 和名は、花や雄しべ雌しべを時計の文字盤や針に見立てたもの。ヨーロッパでは花の形から「パッション・フラワー(キリストの受難の花)」とよぶ。 民家の庭先に、トケイソウが元…

しおん(紫苑)

シオン キク科シオン属 古い時代に薬草として渡来したといわれる。平安時代には既に観賞用として栽培されていた。 農家の庭先などに植えられたり、庭園用や切り花用に栽培される。高さ1.5〜2m。 属名のAster(アスター)はラテン語で「星」を意味する。 庭…

やぶれがさ(破れ傘)

ヤブレガサ キク科ヤブレガサ属 高さ70〜120cmの多年草。山林の木陰や斜面などに生える。 春の芽だしの形が、破れ傘をすぼめたように見えるので、この名がついた。 9月のヤブレガサは、うっそうとした落葉樹林の中で、大きな葉を広げてすごい存在感。 白い綿…

はしかぐさ(麻疹草)

アカネ科フタバムグラ属 高さ8〜20cmの小形の一年草。里山の草地や日陰の林縁に生える。 茎も葉も軟らかく、茎は地を這うこともある。 団地の端の斜面下の谷川のまわりにハシカグサが生えていて、白い小さな花をつけている。 木漏れ日しか届かない所で、小さ…

みやまうずら(深山鶉)

ミヤマウズラ ラン科 山地の常緑広葉樹林内に生える多年草。茎の高さ10〜25cm。花は白色、葉の表面には鳥のウズラの羽根模様に似た白い網目状の模様がある。 午後から雨になるという予報なので、遅い朝食の後、一昨日の観察会の山道に出かけた。一時間あまり…

くわくさ(桑草)

クワクサ クワ科クワクサ属 高さ30〜80cmの一年草。日当たりの良い畑、道ばたなどに生える。葉が桑に似ていることからの名。 葉のわきの集散花序に雄花と雌花がつく。白い葯が目立つのが雄花。 クワクサは地味だけど、道ばたの溝に群生している様は見ごたえ…

からすのごま(烏の胡麻)

カラスノゴマ シナノキ科 高さ40〜100cmの一年草。荒地や道ばたに生える。 種子の色や形が胡麻に似ていることからの名。 「六甲山自然案内人の会」*1の自然観察会にビジターとして参加させてもらった。 朝まで降っていた雨は、駅に着いた頃にはあがって時折…