山野草
シモバシラ シソ科 たかさ30〜70cmの多年草。低山の木陰や水はけのよい林内に生える。 冬枯れの茎の根元に霜柱のような氷柱ができる事からの名。 森林植物園での自然観察会に参加。 昨日の陽の射さない冷え込みとはうって変わった青空のキンとした冷え込み。…
コミカンソウ トウダイグサ科 高さ15〜50cmの一年草。道端、畑、荒地に生える。葉の下につく直径2.5mmくらいの果実がミカンを思わせることからこの名がある。 駅のホームの隙間に生えていたコミカンソウ。寒さにあたって全体が赤く染まり、可愛らしい。 田舎…
キクバヤマボクチ キク科 植物観察会に参加した。雲は多いが爽やかなハイキング日和。 暑い夏の名残かセンニンソウが花盛りだったり、その足もとにはイヌタデの群生が秋をいっぱいに感じさせてくれたり。 斜面にキクバヤマボクチが重そうに垂れて咲いていた…
コバノガマズミ スイカズラ科 福島県以南、四国、九州の山野に生える落葉低木。 葉の両面に毛があり、葉柄は短い。 体育の日、雲は多いが時折は青空と太陽もでるハイキング日和。 というのに、ネットで購入した地デジテレビの配達を午前中に指定していたので…
ミヤマガマズミ スイカズラ科 山地の林内や林縁に生える落葉低木。 若枝や葉の表面に毛がほとんどない。花は5〜6月。 友人と5ヶ月ぶりに一時間ほどの山歩きをした。 おしゃべりしながら、じわっと汗が出る程度のゆっくり歩きをした。 友人は、妙に息切れがす…
カワラケツメイ マメ科 高さ30〜40cmの一年草。河原や土手、道ばたの日当たりの良い場所に生える。果実のついた全草は利尿、便秘などに薬効がある。 カワラケツメイは以前、川の土手の群生を上から眺めたことがあるが、今回は道ばたの群生に出合い、ゆっくり…
ヘクソカズラ(別名:ヤイトバナ、サオトメバナ) アカネ科 日当たりのよい草地、里山から山地の林縁、藪に生えるつる性の多年草。全体に悪臭がある。ヤイトバナは花を灸に見立てて子どもが遊んだことからの名。 黄褐色に熟した実はひび、しもやけ、あかぎれ…
ヒシ ヒシ科 池、沼、溜池などに生える一年草。夏〜秋に花を咲かせる。果実は食用になり、滋養強壮、消化不良、健胃の薬効がある。 昨夜のほんの少しの雨でも、今日の暑さは少し和らいだ。気持ちもホッとし、夏の写真の整理などした。 先日の灘浜サイエンス…
ミヤマウズラ ラン科シュスラン属 山地の常緑広葉樹林内に生える多年草。高さ10〜25cm。葉に鶉の羽模様に似た網目状の白い斑が入る。 暑さが戻ってきた。 夕方山に入ったら、尾根道の乾ききった所にミヤマウズラが一本だけすっくと立って西日のスポットライ…
ミカエリソウ シソ科 林床に群生する半低木。群生する姿が美しいので思わず見返るからミカエリソウというとも言われる。 台風接近、昨夜久々の雨、今日は雲も多く昨日までの猛暑から解放された。 一時間ほど歩いた所のミカエリソウの様子を見に行った。 「見…
ミクリ ミクリ科 池、沼、河川の水辺や淀みに生える多年草。ナガエミクリ、ヒメミクリなどの種類がある。 実が栗のいがに似ていることからの名。 昨日、灘浜サイエンススクエアでの自然教室に参加した。 第一部の六甲山のキク科植物の話はスライドとレジメを…
アキカラマツ キンポウゲ科 高さ40〜120cmの多年草。日本全土の草原や林縁に生える。 円錐花序に淡黄色の小さな花を沢山つける。おしべは多数あり、花糸は細く黄色の葯は目立つ。 自然観察会に参加した。 このところ連日熱中症が報じられ、昨日も今日も救急…
ヒキヨモギ ゴマノハグサ科 高さ30〜60cmの一年草。低い山の草地に生える。 久しぶりに山に入って少し足を延ばしたら、日当たりの良い斜面でヒキヨモギの花が咲いていた。ここ何年も二株ほどが今にも消えてしまいそうに生えていたのに、今年は株が増えていた…
ホザキシモツケ バラ科 高さ1〜2mの落葉低木。北海道、本州の日光、霧が峰の日当たりの良い湿地に生える。 アジサイは雨がいいからと、雨の中アジサイの名所での自然観察会になったが、今年は開花が遅いようで、色の出ていないものが多かった。シチダンカ、…
カキノハグサ ヒメハギ科 山地の林内に生える多年草。高さ20〜30cm。 カキノハグサが見頃になった。山道を歩いていると、林の中に木漏れ日を浴びた黄色がちろちろと見える。静かな林の中で明るい色を目にすると嬉しくなる。 今年は数が減っていると地元の人…
ハナイカダ ミズキ科 山野のやや湿った林、日陰の林縁に生える。高さ1〜3mの夏緑低木。 雌雄異株。葉の上に花が咲く様子を筏に見立てた名。 山道の日陰のハナイカダの葉に、葉と同じ色の実が乗っている。 つやつやと光って可愛らしい。 秋の黒く熟した実の様…
エビガライチゴ(別名:ウラジロイチゴ) 高さ1〜2mの夏緑低木。日本全土の林縁、木の切りあとに生える。 全体が腺毛と細い棘に覆われ、特にがくの様子が蝦の殻に似ていることからの名。 山道の斜面にエビガライチゴの花が咲いていた。5日前に通った時には…
フタリシズカ センリョウ科 北海道〜九州の山地に生える多年草。草丈30〜50cm。 茎の先に1〜6本の花序を出す。 山道の斜面にフタリシズカが咲いている。大木でうっそうとしている下に低い木々が生え、更にその下に隠れるようにひっそりと静かなたたずまいで…
アキノギンリョウソウ(秋の銀竜草) イチヤクソウ科 林内の暗い所に生える腐生植物。花期は秋。別名ギンリョウソウモドキ。 アキノギンリョウソウは薄暗い場所にひょろりと立っているのに何度か出くわした。 以前、ダイモンジソウを見に行ったとき、上の道…
クサフジ マメ科 つるの長さ50〜150cmの、つる性の多年草。日本各地の山野の草地、林縁に生える。 クサフジの花 山の中の道ばたの空き地に、マメ科植物のオンパレード。 クサフジの青紫、シロツメクサの白、アカツメクサのピンク、クスダマツメクサやコメツ…
タニギキョウ キキョウ科 高さ5〜15cmの小形の多年草。谷沿いの、腐植の多い湿った林内に生える。 タニギキョウの花の咲く頃は、木々はより鬱そうと茂り、谷はより薄暗くなる。 足もとの可愛らしいタニギキョウを写真に収めるべく頑張るのだが、私の腕ではな…
ミミナグサ ナデシコ科 高さ10〜30cmの越年草。田畑や道ばたに生える。 和名は葉がねずみの耳に似ていて、若葉が食用になるから。 帰化植物のオランダミミナグサに押されて、数を減らしている。 山際の水田の土手に、ミミナグサが群生していた。近頃めずらし…
ススキ イネ科 日本各地に生える秋の七草の一つ。 「末黒のススキ」は野焼された後の茎の先が黒くなった状態のススキ。 野焼の後の土手には新緑が芽吹き、二月の野焼直後とは趣が違う。 2月にちょこっと芽を出していたヤブカンゾウも葉を広げている。 末黒の…
メマツヨイグサのロゼット 冬、緑の葉をつけている越年草や多年草の中には、短い茎から出た葉を平らに広げたロゼットで冬を越すものがある。 その形がバラ(ローズ)の花に似ていることからロゼットと呼ばれる。 背が低いことは、冷たい風を受けにくく、広が…
サネカズラ(別名:ビナンカズラ) マツブサ科サネカズラ属 本州の関東以西〜沖縄の山野に自生するつる性植物。 ビナンカズラ(美男葛)は、江戸時代に、この木の枝から採った粘液を水と混ぜて洗髪や整髪に使った事に由来する。 雌雄異株または同株。 近くの…
ヤマラッキョウ 〔08年11月06日up〕 ユリ科ネギ属 山地の草原に生える多年草。 今月に入ったとたんの急な寒さに、冬支度に忙しかった。 今日は気温も上がり、友人と山歩きした。2時間ほどの予定で、近くの堰堤に行ってみた。 池と渓流と日当たりの良い草原が…
ダイモンジソウ ユキノシタ科ユキノシタ属 山地の渓流や湿った岩場に生える多年草。高さ5〜40cm。 5枚の花びらが「大」の字に似る事からの名。 花色、花形などがさまざまな園芸品種が流通している。 我が家の鉢植えのダイモンジソウが満開。一昨日の森林植物…
カマツカ(別名:ウシコロシ)〔08年5月21日花up〕 バラ科カマツカ属 カマツカの朱色を帯びた赤い実が、まだ緑色の葉の下で陽を浴びている。透き通るような艶が美しい。 この辺りの木は小さく、実も少ないが、先日登った六甲山頂から凌雲台への道筋のカマツ…
テイショウソウ キク科 山地の林内に生える多年草。 快晴で風も爽やかなハイキング日和。一時間余り歩いてテイショウソウを見に行った。 一週間前は蕾ばかりだったのに、既に咲き終えた花もあってその速さに驚いた。 落葉樹林の薄暗い斜面に、細い茎と白い花…
ツルニンジン(別名:ジイソブ) キキョウ科ツルニンジン属 山地の林縁に生えるつる性の多年草。 ツルニンジンは東向きの山裾の木々の下に、木や草に絡まって咲いている。 釣鐘状の花は、のぞき込めばそれなりに派手な色をしているが、外側の薄黄緑色は草や…