山野草

いわしゃじん(岩沙参)

イワシャジン キキョウ科ツリガネニンジン属 本州の東北地方〜関東地方の限られた地域に分布する。 山地の湿り気のある岩場に生える多年草。茎は下垂し、細い葉は互生する。 鉢植えのイワシャジンが花をいっぱいつけた。細長い茎に、細長い葉、細長い花柄に…

あきちょうじ(秋丁子)

アキチョウジ シソ科 岐阜県以西〜九州の山地の半日陰に自生する多年草。 草丈70〜100cm。 アキチョウジが満開で、沢沿いの木陰で爽やかな薄紫色が広がっている。 今日は風があって暑さもいくらかマシなので、山歩きした。20日のハイキングが応えたのか、一…

ひがんばな(彼岸花)

ヒガンバナ(別名:マンジュシャゲ)07年9月23日up ヒガンバナ科ヒガンバナ属 中国原産の帰化植物。日当たりの良い田の畦や土手に生える多年草。 昨日、植物観察会に参加した。山里の田の道も今どきはみな舗装され、時折は軽トラックが走る。 真夏に後戻りし…

しゅうぶんそう(秋分草)

シュウブンソウ キク科 高さ50cm〜100cm位の多年草。山地の日陰の林内に生える。 これだけ休日が続くと、今日が何故休みなのか分からなくなってしまう。 明日は秋分の日。シュウブンソウも咲いているのではなかろうかと気になり、今にも降りそうな空模様を気…

さわぎきょう(沢桔梗)

サワギキョウ キキョウ科ミゾカクシ属 高さ50〜100cmの多年草。日当たりの良い湿原や水辺に生える。 近くの池のほとりにサワギキョウが咲いていた。もう殆んどてっ辺のほうまで咲き上っている。 一昨年訪ねた池の湿地に毎年沢山咲いてきれいだから、と教えて…

やぶみょうが(藪茗荷)

ヤブミョウガ ツユクサ科 関東以西の本州〜九州に自生する。 高さ40cm〜1m。林内や藪に生える多年草。 葉の形がショウガ科のミョウガに似ていることからの名。 ヤブミョウガの生えているこの場所は、30年前ここに移り住んだ頃は、山から流れ出る澄んだ水に小…

あくしば(灰汁芝)の実

アクシバ ツツジ科 高さ15〜50cmほどの落葉小低木。 広葉樹林の林縁に生える。赤い実は食べられる。 初夏の頃沢山の花をつけたアクシバ。実を楽しみにしていたのに一つも生らなかった。 今年もお目にかかれないかと思っていたら、今日、日当たりの良い斜面の…

みつばあけび(三葉木通)の実

ミツバアケビ アケビ科アケビ属 山野の雑木林に見られるつる性の落葉樹。雌雄異花。 若芽と果実は食用に、つるはかごを編んだり細工物の材料にする。 昨日までの暑さが少し和らいだ。ススキの穂やオミナエシや萩の花が風に揺れ、山はすっかり秋の気配だ。 木…

うど(独活)の花

ウド ウコギ科 山野に自生する高さ1〜2m余になる大形の多年草。 春の若芽は、古くから山菜として賞味された。 茎の軟化栽培は江戸時代から行われ、市場に出ている。 春の味覚のウド。酢味噌で食べる食感は他の物には変えがたい。 が、一年に一度食べられた…

つちあけび(土木通)の果実

ツチアケビ(08年8月12日up) ラン科 葉緑素を持たない腐生植物。山地の落葉樹林に自生する。 暑さが続いている。昨日は曇って蒸し暑かった。今日は朝から太陽ぎらぎらなので、山の中の木陰の道を選んで2時間半ばかり歩いた。 健康維持が目的の山歩きだから…

なんばんはこべ(南蛮繁縷)

ナンバンハコベ ナデシコ科 長さ2mくらいになるつる性の多年草。 長いつるや、特異な形の花や実の様子から、異国風の事柄を指す「南蛮」という名が付いたが、日本在来の野生種である。 実は黒く熟す。 ナンバンハコベは谷川沿いの道の草むらに、いろいろな…

うばゆり(姥百合)

ウバユリ ユリ科ウバユリ属 高さ50〜100cmの多年草。 湿っぽい肥えた林に生える。 8月に入ってやっと梅雨明け宣言なるものを聞いたが、カラリとした夏らしさはやって来ず、蒸し暑い日々が続いている。今日もハイキングの予定にしていたが、山に詳しい友人の…

やぶかんぞう(藪萱草)

ヤブカンゾウ 〔07年7月21日up〕 ユリ科 近くの村の石垣や田の畦で見かけるヤブカンゾウ。 豊かな流れをバックに咲くヤブカンゾウは、人里のものとはまた違う力強さが感じられる。 今日は一日中雨が降ったり止んだり。梅雨明けが待ち遠しい蒸し暑さ。

あぶらちゃん(油瀝青)の実

アブラチャン クスノキ科クロモジ属 高さ3〜5mの落葉低木。山裾などの湿った林に自生する。樹皮や葉、種子に油を含み、種子から採った油は、灯明に使われた。 植物観察会に参加した。JR道場駅からスタートし、武庫川沿いを歩きながら、山裾や川沿いの植物…

おおばのとんぼそう(大葉の蜻蛉草)

オオバノトンボソウ ラン科ツレサギソウ属 山野の日当たりの良い乾いた林床に自生する。 高さ30〜60cm。茎の下部に長さ10cmほどの葉を一対つける。 オオバノトンボソウは見かける事が少ない。こんな所でよくまあ、と思うような硬そうな地面にぽつんと生えて…

はんげしょう(半夏生)

ハンゲショウ(別名:カタシログサ) ドクダミ科 日本各地の低地の水辺や湿地に生える多年草。高さ60cm〜100cm。全体に臭気を持つ。 花期になると、花序に近い葉は、開花時に半分近くが白く色づく。 神戸市立森林植物園での植物観察会に参加した。今日は太陽…

しょうじょうばかま(猩々袴)の種子

ショウジョウバカマ〔07年4月17日up〕 ユリ科ショウジョウバカマ属 沢沿いの斜面で、春の訪れをいち早く告げてくれたショウジョウバカマ。 しゅるしゅると茎を伸ばして、種子をいっぱいつけている。 時折陽の射す曇り空の一日だった。山歩きも蒸し暑かった。…

がんぴ(雁皮)の花

ガンピ〔07年6月3日up〕 ジンチョウゲ科ガンピ属 高さ1〜2mの夏緑低木。樹皮から高級和紙をつくる。 高さ2mを越える大きなガンピの木が太陽をいっぱいに受けて、満開。近寄るとふんわり良い香り。 今日は朝から夏本番を思わせる暑さで、山も緑の香りがむん…

こあじさい(小紫陽花)いろいろ

コアジサイ〔07年6月5日up〕 ユキノシタ科アジサイ属 3時間ほど山歩き。どの谷もコアジサイが満開の見頃だった。 先日の観察会で、先生が「コアジサイとコガクウツギの自然交配種を見た事がある。アマギコアジサイというのだが。」と話されたが、これもそう…

せいようおとぎり(西洋弟切)

セイヨウオトギリ オトギリソウ科 荒地や道ばたに生えるヨーロッパ原産の帰化植物。草丈30〜70cmになる多年草。 ヨーロッパでは聖ヨハネ草と呼ばれ、悪魔をはらい万病に効くといわれた。 花弁の先に少しの黒点、小さな葉には明点がある。 スーパーの駐車場の…

しゅんじゅぎく(春寿菊)みやまよめな(深山嫁菜)

*1 シュンジュギクミヤマヨメナ キク科 近畿以西の本州、四国に自生する。花期は春〜夏。 シュンジュギクミヤマヨメナが今見頃。落葉樹の林の中のわずかな平地に群生している。木々がうっそうと茂ってきた林で、足もとの枯れ葉の中から出た緑色の葉と真っ白…

ぎんりょうそう(銀竜草)

ギンリョウソウ(別名:ユウレイタケ) イチヤクソウ科 山地の湿り気のある腐植土に生える腐生植物。高さ10〜20cm。花期は春〜夏。 葉緑素がないため、全体が白い。 思いもかけぬ場所でギンリョウソウに出合った。しかも、「今出てきました」といった風情の…

やぶれがさ(破れ傘)

ヤブレガサ キク科ヤブレガサ属 山地の林床などに生える多年草。夏には花茎が120cmくらいに伸び、葉の傘は広がって40cmくらいになる。若芽は山菜として利用される。 林の中で木漏れ日を受けて、ヤブレガサがあちこちに顔を出している。枯葉の下から白い綿毛…

にしきごろも(錦衣)

ニシキゴロモ シソ科 丘陵地の日当たりの良い林内に生える多年草。茎は数本の株を作って短く直立する。 左手は落葉ふかふかの斜面が高く上り、右手は谷に向かってなだらかに落ちる斜面。細い山道を北に向かってとことこ歩く。春先に黄色のトンネルをつくって…

ひめかんすげ(姫寒菅)

ヒメカンスゲ カヤツリグサ科 高さ10〜50cmの常緑多年草。やや乾いた林内、岩の上に生える。 花期は3〜6月。頂小穂は雄性、側小穂は雌性。 葉は扁平でかたく、ざらつく。 近くの山を2時間ほど歩きました。道の片側は谷川、反対側は大きな岩がそそり立ってい…

みやまうずら(深山鶉)の葉

ミヤマウズラ ラン科シュスラン属 林内に生える常緑多年草。葉の表面に、ウズラの羽模様に似た白い網目状の模様がある。 花期は8〜10月。 先日ごみ拾いをした林に行って見た。あぁ〜また…。 去年くらいから、ここにモトクロスバイクが入ってきだした。 近く…

のげし(野芥子)

ノゲシ(別名:ハルノノゲシ) キク科 日本各地の道ばたなどに生える1〜2年草。 南斜面の草むらに、寒さで葉の赤くなったノゲシが黄色の花をつけていました。背丈も20cm足らず。 雪花の中で、力強く咲いています。 長々のおやすみで、はてなの使い方を忘れて…

ふゆざんしょう(冬山椒)

フユザンショウ ミカン科 高さ2〜3mの低木。冬も緑色の葉がつく。葉柄に翼がある。 葉も実も利用されない。 フユザンショウの木はあまり目にしません。そのうえ、こんなに沢山の実がなっているのは珍しいそうです。黒い種子は落ちてしまっている枝を撮って…

とりがたはんしょうづる(鳥形半鐘蔓)の果実

トリガタハンショウヅル キンポウゲ科センニンソウ属 本州、四国の山地の日当たりの良い場所に生える、木本性つる植物。 高知県の鳥形山で発見されたハンショウヅル。 落葉樹林の山歩き。地図にもしっかり載っているハイキング道なのに、めったに人に会わな…

すずらん(鈴蘭)の実

スズラン(別名:キミカゲソウ) ユリ科スズラン属 ご近所の庭のスズランは園芸品種で、正確にはドイツスズランというらしい。赤い実が寒さの中で光っている。 我が家の庭にも、ツツジの木の下で長年しょぼく咲いていたのに、いつの間にか消えてしまっていた…