うばゆり(姥百合)

ウバユリ

  • ウバユリ

ユリ科ウバユリ属
高さ50〜100cmの多年草
湿っぽい肥えた林に生える。



8月に入ってやっと梅雨明け宣言なるものを聞いたが、カラリとした夏らしさはやって来ず、蒸し暑い日々が続いている。今日もハイキングの予定にしていたが、山に詳しい友人の「こんなコースに、わざわざ大汗かきに行かんでも…」とのアドバイスに従って止めにした。
かわりに買物に行き、山を通って帰った。
途中の山裾でウバユリの群生に出合い、暑さも少しは和らいだ。


何本ものウバユリが、山をバックに草むらの中から太い茎を真っすぐに伸ばしてすっくと立つ姿はダイナミックで見ごたえがある。
草を掻き分けて下の方の一本に近寄ると、良い香りが辺りに漂っていた。
ウバユリという名は、花が咲く頃には葉が枯れてなくなるから「葉」と「歯」をかけて姥に例えたものと聞くが、虫食いだらけながら緑色の葉がしっかり残っている。春に見る葉は、大きくふっくりとして美味しそうだ。虫にとってもご馳走なのだろう。