2009-01-01から1年間の記事一覧

白水峡の植物観察

先日、有馬温泉駅からバスに乗って白水峡に行った。 白水峡は有馬〜高槻断層で有名だが、「こんな所に植物観察に来る人はあまりいないやろ。」と、ちょっと見は荒れ果てた土地に見える。 ところが、ゆっくりじっくり静かに目を凝らすと実にいろいろな植物が…

丹生山系の黄葉

絶好の小春日和。衝原までバスに乗り、つくはら湖のほとりを歩きました。 クリ、コナラ、ケヤキなどの黄色が青空に映え、水面を渡ってくるやわらかな風が心地よく、のんびりゆったり秋を満喫しました。

さねかずら(実葛)の実

サネカズラ(別名:ビナンカズラ) マツブサ科サネカズラ属 本州の関東以西〜沖縄の山野に自生するつる性植物。 ビナンカズラ(美男葛)は、江戸時代に、この木の枝から採った粘液を水と混ぜて洗髪や整髪に使った事に由来する。 雌雄異株または同株。 近くの…

シダの黄葉

シダは難しい。特にこの手のシダは、違いがよく分からずどれも同じに見えてしまう。 何度教えてもらっても、次に見た時は判別できない。 観察会で、足もとのシダを見て「○○シダ」と声に出せる人は、もうそれだけで尊敬する。 「どうしたらわかるようになる?…

やまらっきょう(山辣韮)

ヤマラッキョウ 〔08年11月06日up〕 ユリ科ネギ属 山地の草原に生える多年草。 今月に入ったとたんの急な寒さに、冬支度に忙しかった。 今日は気温も上がり、友人と山歩きした。2時間ほどの予定で、近くの堰堤に行ってみた。 池と渓流と日当たりの良い草原が…

おおうらじろのき(大裏白の木)の黄葉

オオウラジロノキ(別名:オオズミ、ヤマリンゴ) バラ科 10月も終わりの今日は、雲ひとつない青空で気温も高く心地良い日だった。 裏山に入ってみたら、木々が色とりどりに変化を見せ、アベマキの大木の下は、道が葉で覆われていた。 オオウラジロノキが陽…

だいもんじそう(大文字草)

ダイモンジソウ ユキノシタ科ユキノシタ属 山地の渓流や湿った岩場に生える多年草。高さ5〜40cm。 5枚の花びらが「大」の字に似る事からの名。 花色、花形などがさまざまな園芸品種が流通している。 我が家の鉢植えのダイモンジソウが満開。一昨日の森林植物…

かまつか(鎌柄)

カマツカ(別名:ウシコロシ)〔08年5月21日花up〕 バラ科カマツカ属 カマツカの朱色を帯びた赤い実が、まだ緑色の葉の下で陽を浴びている。透き通るような艶が美しい。 この辺りの木は小さく、実も少ないが、先日登った六甲山頂から凌雲台への道筋のカマツ…

10月15日の神戸市立森林植物園

神戸市立森林植物園での植物観察会に参加した。 送迎バスから降りると空気がひんやりしていて、山の中の植物園を実感する。 色のバリエーションが豊かな紅葉前の今の時期が、私は気に入っている。 昼食をはさんでの3時間、森林浴をたっぷりした気分になって…

ていしょうそう

テイショウソウ キク科 山地の林内に生える多年草。 快晴で風も爽やかなハイキング日和。一時間余り歩いてテイショウソウを見に行った。 一週間前は蕾ばかりだったのに、既に咲き終えた花もあってその速さに驚いた。 落葉樹林の薄暗い斜面に、細い茎と白い花…

つるにんじん(蔓人参)

ツルニンジン(別名:ジイソブ) キキョウ科ツルニンジン属 山地の林縁に生えるつる性の多年草。 ツルニンジンは東向きの山裾の木々の下に、木や草に絡まって咲いている。 釣鐘状の花は、のぞき込めばそれなりに派手な色をしているが、外側の薄黄緑色は草や…

いわしゃじん(岩沙参)

イワシャジン キキョウ科ツリガネニンジン属 本州の東北地方〜関東地方の限られた地域に分布する。 山地の湿り気のある岩場に生える多年草。茎は下垂し、細い葉は互生する。 鉢植えのイワシャジンが花をいっぱいつけた。細長い茎に、細長い葉、細長い花柄に…

あきちょうじ(秋丁子)

アキチョウジ シソ科 岐阜県以西〜九州の山地の半日陰に自生する多年草。 草丈70〜100cm。 アキチョウジが満開で、沢沿いの木陰で爽やかな薄紫色が広がっている。 今日は風があって暑さもいくらかマシなので、山歩きした。20日のハイキングが応えたのか、一…

ひがんばな(彼岸花)

ヒガンバナ(別名:マンジュシャゲ)07年9月23日up ヒガンバナ科ヒガンバナ属 中国原産の帰化植物。日当たりの良い田の畦や土手に生える多年草。 昨日、植物観察会に参加した。山里の田の道も今どきはみな舗装され、時折は軽トラックが走る。 真夏に後戻りし…

しゅうぶんそう(秋分草)

シュウブンソウ キク科 高さ50cm〜100cm位の多年草。山地の日陰の林内に生える。 これだけ休日が続くと、今日が何故休みなのか分からなくなってしまう。 明日は秋分の日。シュウブンソウも咲いているのではなかろうかと気になり、今にも降りそうな空模様を気…

神戸市民山の会(清流に沿って)

第735回神戸市民山の会のハイキングに参加した。 「有馬三山」という言葉をよく聞く。本を見ると、超健脚コースと紹介されている。 その一つの湯槽谷山は、よそ者の私にとってまず読み方が分からなかったことから名前を知った。 「ゆぶねだにやま」と読むら…

さわぎきょう(沢桔梗)

サワギキョウ キキョウ科ミゾカクシ属 高さ50〜100cmの多年草。日当たりの良い湿原や水辺に生える。 近くの池のほとりにサワギキョウが咲いていた。もう殆んどてっ辺のほうまで咲き上っている。 一昨年訪ねた池の湿地に毎年沢山咲いてきれいだから、と教えて…

バッタの脱皮

帰り道の道端のフェンス。こんな所で大丈夫?見ているうちに後ろ足が出て身体が曲がってきた。見続けたかったけど太陽さんさん、心身お疲れ。「がんばれ」と声をかけて家に向かった。 森林植物園での植物観察会に参加した。いまいちしっくりこなかった会だっ…

やぶみょうが(藪茗荷)

ヤブミョウガ ツユクサ科 関東以西の本州〜九州に自生する。 高さ40cm〜1m。林内や藪に生える多年草。 葉の形がショウガ科のミョウガに似ていることからの名。 ヤブミョウガの生えているこの場所は、30年前ここに移り住んだ頃は、山から流れ出る澄んだ水に小…

あくしば(灰汁芝)の実

アクシバ ツツジ科 高さ15〜50cmほどの落葉小低木。 広葉樹林の林縁に生える。赤い実は食べられる。 初夏の頃沢山の花をつけたアクシバ。実を楽しみにしていたのに一つも生らなかった。 今年もお目にかかれないかと思っていたら、今日、日当たりの良い斜面の…

神戸市立森林植物園の自然観察講座

以前から申し込んでいた「秋草と萩めぐり」の自然観察講座に参加した。 朝から今にも雨粒が落ちそうな曇り空。幸い午前中は時折傘を開く程度の雨で、足もとの良さそうな道を選んで下さった事もあって洋服も濡れず、楽しい2時間を過ごさせていただいた。 駐車…

ハスの実

「熟すと茎が折れて、種子が落ち芽を出す」と、通りかかった方が教えて下さった

しあわせの村での食事会

太極拳のグループで昼食会という事で、しあわせの村に行った。 ハイキングの途中で寄った事は何回かあるが、しあわせの村そのものを目的に来たのは初めてで、ちょいとお洒落をしての散策は、ハイキングとはまた違う心地よさだった。 白い小さな地味な花をび…

みつばあけび(三葉木通)の実

ミツバアケビ アケビ科アケビ属 山野の雑木林に見られるつる性の落葉樹。雌雄異花。 若芽と果実は食用に、つるはかごを編んだり細工物の材料にする。 昨日までの暑さが少し和らいだ。ススキの穂やオミナエシや萩の花が風に揺れ、山はすっかり秋の気配だ。 木…

うど(独活)の花

ウド ウコギ科 山野に自生する高さ1〜2m余になる大形の多年草。 春の若芽は、古くから山菜として賞味された。 茎の軟化栽培は江戸時代から行われ、市場に出ている。 春の味覚のウド。酢味噌で食べる食感は他の物には変えがたい。 が、一年に一度食べられた…

つちあけび(土木通)の果実

ツチアケビ(08年8月12日up) ラン科 葉緑素を持たない腐生植物。山地の落葉樹林に自生する。 暑さが続いている。昨日は曇って蒸し暑かった。今日は朝から太陽ぎらぎらなので、山の中の木陰の道を選んで2時間半ばかり歩いた。 健康維持が目的の山歩きだから…

なんばんはこべ(南蛮繁縷)

ナンバンハコベ ナデシコ科 長さ2mくらいになるつる性の多年草。 長いつるや、特異な形の花や実の様子から、異国風の事柄を指す「南蛮」という名が付いたが、日本在来の野生種である。 実は黒く熟す。 ナンバンハコベは谷川沿いの道の草むらに、いろいろな…

はなとらのお(花虎の尾)

ハナトラノオ(別名:カクトラノオ) シソ科 北アメリカ東部原産の宿根草。日本には大正時代に渡来したとされる。 別名のカクトラノオは、花穂と茎が四角形をしていることより。 うす曇で風も出てきた草取り日和に、重い腰を上げた。 ガーデニングなどという…

はす(蓮)

ハス スイレン科 池や沼に植栽される、水性宿根草。 古い歴史を持つ植物で、日本にも古代からあった事が推定される。 花を鑑賞する花バスは、日本では江戸時代に多くの品種が出た。 地下茎のレンコンを食べるようになったのも古い記録があるが、明治初期に経…

うばゆり(姥百合)

ウバユリ ユリ科ウバユリ属 高さ50〜100cmの多年草。 湿っぽい肥えた林に生える。 8月に入ってやっと梅雨明け宣言なるものを聞いたが、カラリとした夏らしさはやって来ず、蒸し暑い日々が続いている。今日もハイキングの予定にしていたが、山に詳しい友人の…