2009-01-01から1年間の記事一覧

やぶかんぞう(藪萱草)

ヤブカンゾウ 〔07年7月21日up〕 ユリ科 近くの村の石垣や田の畦で見かけるヤブカンゾウ。 豊かな流れをバックに咲くヤブカンゾウは、人里のものとはまた違う力強さが感じられる。 今日は一日中雨が降ったり止んだり。梅雨明けが待ち遠しい蒸し暑さ。

あぶらちゃん(油瀝青)の実

アブラチャン クスノキ科クロモジ属 高さ3〜5mの落葉低木。山裾などの湿った林に自生する。樹皮や葉、種子に油を含み、種子から採った油は、灯明に使われた。 植物観察会に参加した。JR道場駅からスタートし、武庫川沿いを歩きながら、山裾や川沿いの植物…

おおばのとんぼそう(大葉の蜻蛉草)

オオバノトンボソウ ラン科ツレサギソウ属 山野の日当たりの良い乾いた林床に自生する。 高さ30〜60cm。茎の下部に長さ10cmほどの葉を一対つける。 オオバノトンボソウは見かける事が少ない。こんな所でよくまあ、と思うような硬そうな地面にぽつんと生えて…

はんげしょう(半夏生)

ハンゲショウ(別名:カタシログサ) ドクダミ科 日本各地の低地の水辺や湿地に生える多年草。高さ60cm〜100cm。全体に臭気を持つ。 花期になると、花序に近い葉は、開花時に半分近くが白く色づく。 神戸市立森林植物園での植物観察会に参加した。今日は太陽…

梅雨どきのキノコ

キノコが沢山出ているよ、と聞いて久しぶりに山に入った。 梅雨時分のキノコは不気味な様子のものが多い。顔より大きな傘から悪臭を放っているもの、おしくらまんじゅうのように数十個もかたまっているものなどなど。薄暗い木の下で一人でカメラを向けている…

もくげんじの花

モクゲンジ(別名:センダンバノボダイジュ) ムクロジ科モクゲンジ属 今年の3月10日に面白い形の実をupしたモクゲンジ。 昨日の「アジサイ講座」の帰りがけに「モクゲンジの花が見頃」と教えていただいた。後戻りして見たいと思ったが、午後は雷を伴う大雨 …

神戸市立森林植物園のあじさい

申し込みをしていた「あじさい講座」に参加した。 家を出る頃にぽつぽつ降りだした雨は、送迎バスで植物園に着いた頃には本降りになり、研修室で講義を聞いている一時間ほどの間に土砂降りになった。 長年あじさいの栽培と実験に取り組んでおられる先生の話…

神戸市立森林植物園のあじさい

森林植物園の「森の中のあじさい散策」期間も終わりに近づき佳境を迎えた頃。北神急行電鉄主催の「あじさい散策フリーハイキング」を利用して、森林植物園へ。 今日はボランティアガイドさんには付かず、28日に「自然観察講座」に参加して、ちょいと詳しくな…

しょうじょうばかま(猩々袴)の種子

ショウジョウバカマ〔07年4月17日up〕 ユリ科ショウジョウバカマ属 沢沿いの斜面で、春の訪れをいち早く告げてくれたショウジョウバカマ。 しゅるしゅると茎を伸ばして、種子をいっぱいつけている。 時折陽の射す曇り空の一日だった。山歩きも蒸し暑かった。…

がんぴ(雁皮)の花

ガンピ〔07年6月3日up〕 ジンチョウゲ科ガンピ属 高さ1〜2mの夏緑低木。樹皮から高級和紙をつくる。 高さ2mを越える大きなガンピの木が太陽をいっぱいに受けて、満開。近寄るとふんわり良い香り。 今日は朝から夏本番を思わせる暑さで、山も緑の香りがむん…

こあじさい(小紫陽花)いろいろ

コアジサイ〔07年6月5日up〕 ユキノシタ科アジサイ属 3時間ほど山歩き。どの谷もコアジサイが満開の見頃だった。 先日の観察会で、先生が「コアジサイとコガクウツギの自然交配種を見た事がある。アマギコアジサイというのだが。」と話されたが、これもそう…

せいようおとぎり(西洋弟切)

セイヨウオトギリ オトギリソウ科 荒地や道ばたに生えるヨーロッパ原産の帰化植物。草丈30〜70cmになる多年草。 ヨーロッパでは聖ヨハネ草と呼ばれ、悪魔をはらい万病に効くといわれた。 花弁の先に少しの黒点、小さな葉には明点がある。 スーパーの駐車場の…

あけぼのうつぎ(曙空木)

アケボノウツギ ユキノシタ科ウツギ属 ウツギは日当たりの良い山野にふつうに見られ、初夏に白い花を咲かせる馴染み深い木。 変異が多く、一重で花弁の外側が紅紫色になるものがアケボノウツギ。 神戸市立森林植物園のアケボノウツギが丁度満開だった。 しょ…

しゅんじゅぎく(春寿菊)みやまよめな(深山嫁菜)

*1 シュンジュギクミヤマヨメナ キク科 近畿以西の本州、四国に自生する。花期は春〜夏。 シュンジュギクミヤマヨメナが今見頃。落葉樹の林の中のわずかな平地に群生している。木々がうっそうと茂ってきた林で、足もとの枯れ葉の中から出た緑色の葉と真っ白…

ぎんりょうそう(銀竜草)

ギンリョウソウ(別名:ユウレイタケ) イチヤクソウ科 山地の湿り気のある腐植土に生える腐生植物。高さ10〜20cm。花期は春〜夏。 葉緑素がないため、全体が白い。 思いもかけぬ場所でギンリョウソウに出合った。しかも、「今出てきました」といった風情の…

うらじろ(裏白)の新芽

ウラジロ ウラジロ科 東北地方南部以南に自生する常緑多年草。 葉は葉柄の先端で2羽片に分かれる。その分岐点から新葉が生まれ、条件がよいと次々と葉を伸ばして芽をつけ、高さ2mあまりにもなる。 山道の南斜面。新緑が広がってきた薄暗い林をバックに、ス…

やぶれがさ(破れ傘)

ヤブレガサ キク科ヤブレガサ属 山地の林床などに生える多年草。夏には花茎が120cmくらいに伸び、葉の傘は広がって40cmくらいになる。若芽は山菜として利用される。 林の中で木漏れ日を受けて、ヤブレガサがあちこちに顔を出している。枯葉の下から白い綿毛…

もっこうばら

モッコウバラ バラ科 中国の中部、南部原産で、日本には江戸時代中期に渡来した。 常緑で棘がなく、半つる性で垣根やアーチに利用される。 近年、モッコウバラの見事な株を見る事が多い。垣根のフェンスに絡ませたり、崖に垂らしたり上手に庭に配置されてい…

こなら(小楢)の若葉

コナラ ブナ科コナラ属 落葉高木。暖帯の山野のいたるところに見られる、雑木林を代表する樹木の一つ。 かつては薪炭用に伐採され、現在はシイタケ栽培のほだ木などさまざまに利用されている。 若葉には絹毛がある。 山の木々がいっせいに葉を開く今の時期は…

やえざくら(八重桜)

植物観察会に参加した。山の緑も新芽の色はいろいろ、ヤマザクラの色もいろいろ。今の季節の山は色彩豊かで、希望に満ち溢れている。 沢山の草木を見たが、今日の私の一番はこのヤエザクラ。古い歴史のある農村で幾年月、村の春を彩ってきたのだろう。 桜色…

にしきごろも(錦衣)

ニシキゴロモ シソ科 丘陵地の日当たりの良い林内に生える多年草。茎は数本の株を作って短く直立する。 左手は落葉ふかふかの斜面が高く上り、右手は谷に向かってなだらかに落ちる斜面。細い山道を北に向かってとことこ歩く。春先に黄色のトンネルをつくって…

ひとくちたけ

ヒトクチタケ サルノコシカケ科 数日前から、山の中で奇妙なキノコが目につきだした。大きなものでも径4cmくらいから小指の先ほどの小さなものまで、アカマツの木に疣の様に出ている。見かけはアンパンのような艶と色だが、触ってみると硬い。 よく観察する…

農村歌舞伎上演会

神戸市北区役所主催の上谷上農村歌舞伎上演会を見に行った。 家から徒歩30分余りの上谷上天満神社には初詣に来たり、通りすがりにお参りしたりする。境内に古い歌舞伎舞台があるのも知っていたが、実際にここで農村歌舞伎が催されるのは見た事がなかった。 2…

うこんざくら(鬱金桜)

ウコンザクラ バラ科サクラ属 サクラの栽培品種。花色は淡黄色、中輪八重咲き。4月中旬〜下旬に、開葉とともに開花する。 ウコンザクラが、神戸市立森林植物園のサクラ園で静かなたたずまいで咲いている。八重咲きなのにさっぱりした風情をかもし出している…

神戸市立森林植物園のサクラ

ソメイヨシノ シラカバの白い幹が奥の方に見えています。植物園ならではの風景です。 ベニシダレザクラ ほぼ満開。大木ではないけど派手です。元気がもらえます。 キンキマメザクラ 小さな木に、下向きの花が静かに咲いています。いとおしく、癒されます。 …

つちぐり

ツチグリ ツチグリ科 山の道ばたに生えるキノコ。 星形に裂けた外皮は湿ると開き、乾くと巻き込み中の袋を押す。押された袋は頂端の穴から胞子をとびちらす。 昨日は昼前からの雨が夜まで降ったりやんだりのうっとうしい天候だった。 今日は午前中は曇り空。…

ひめかんすげ(姫寒菅)

ヒメカンスゲ カヤツリグサ科 高さ10〜50cmの常緑多年草。やや乾いた林内、岩の上に生える。 花期は3〜6月。頂小穂は雄性、側小穂は雌性。 葉は扁平でかたく、ざらつく。 近くの山を2時間ほど歩きました。道の片側は谷川、反対側は大きな岩がそそり立ってい…

みやまうずら(深山鶉)の葉

ミヤマウズラ ラン科シュスラン属 林内に生える常緑多年草。葉の表面に、ウズラの羽模様に似た白い網目状の模様がある。 花期は8〜10月。 先日ごみ拾いをした林に行って見た。あぁ〜また…。 去年くらいから、ここにモトクロスバイクが入ってきだした。 近く…

からすざんしょう(烏山椒)の冬芽

カラスザンショウ ミカン科サンショウ属 山地の二次林や沿海地に生える落葉高木。若い枝には棘があり、古い幹の棘は落ちていぼ状に残る。 山の中に通る道路の下の谷に、大きなカラスザンショウが群生しています。枝や冬芽の観察に絶好のロケーションというこ…

あかがし(赤樫)

アカガシ(別名:オオガシ、オオバガシ) ブナ科コナラ属 高さ20mほどになる常緑高木。 材に赤みがあるのでこの名がついた。堅くて強く木目が美しいので、器具、建築材などに利用される。 葉は長楕円形で殆んど鋸歯がなく、葉先がとがっている。 ドングリは…