つちぐり

ツチグリ

  • ツチグリ

ツチグリ科
山の道ばたに生えるキノコ。
星形に裂けた外皮は湿ると開き、乾くと巻き込み中の袋を押す。押された袋は頂端の穴から胞子をとびちらす。



昨日は昼前からの雨が夜まで降ったりやんだりのうっとうしい天候だった。
今日は午前中は曇り空。正午頃から陽も射しだしたし、北朝鮮の打ち上げのニュースも見たし、で、小さなリュックを背に山に入った。
沢沿いの道は落葉がふかふかで足腰に優しいので気にいっている。暖かくなると蛇様が沢を泳ぐのはまあいいとして、マムシが道を横切る。春めいた今日もちょっと用心しながら歩いていたら、ツチグリに出合った。
写真で見た事はあったが、実物に出合ったら一瞬何かわからなかった。3日前にもこの道を通ったのに何も気付かなかった。
今日は足もとに二十個近くのツチグリがころんでいて、星形が銀色に光っていた。ツチグリのある場所だけが何か不思議な雰囲気をかもし出していた。

直径2cmほどの袋をつまんでみた。しわっとした手触りで、指先に力を入れたらココア色の粉がぷわんと飛び出た。