ひめかんすげ(姫寒菅)

ヒメカンスゲ

  • ヒメカンスゲ

カヤツリグサ科
高さ10〜50cmの常緑多年草。やや乾いた林内、岩の上に生える。
花期は3〜6月。頂小穂は雄性、側小穂は雌性。
葉は扁平でかたく、ざらつく。



近くの山を2時間ほど歩きました。道の片側は谷川、反対側は大きな岩がそそり立っています。谷川の縁にはキブシが黄色の花をいっぱいつけ、南を受けた岩のところどころには、ヒメカンスゲやタチツボスミレが咲いていました。


ヒメカンスゲの葉は見かけは鮮やかな緑色をしていて幅も3〜4mm位。岩から優しげに垂れているのに、ススキと同じようにざらざらしていてうかつに触ると手が切れます。
地味な花ですが、褐色と黄緑色のツートンカラーの茎はしっかりと立ち、緑色の葉はびっしりと茂って、野草らしい渋さとたくましさを感じさせてくれます。