2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

おしろいばな(白粉花)

オシロイバナ オシロイバナ科 熱帯アメリカ原産の多年草。日本では春蒔き一年草。暖地では冬越し出来る。 果実をつぶすとおしろいのような白い粉が出ることよりついた名。 夏〜秋にかけ、日没前から開いた花は翌朝に閉じる。 花色は、桃、黄、白などがある。…

ぼたんづる(牡丹蔓)白い花火

ボタンヅル キンポウゲ科 日当たりの良い山野に生えるつる性の半低木。 葉が牡丹の葉に似ていることからつけられた名。 友人と3人でランチ。小さなホテルのレストランは居心地もよく、話も弾んで時間が経つのも忘れた。 2時間半も居て体を冷やしてしまったの…

おとこえし(男郎花)白い小花が集まって

オトコエシ オミナエシ科 高さ60〜150cmの大形の多年草。 切花にするとオミナエシと同じく悪臭がする。 若葉は食用、地下茎は薬用になる。 リハビリの帰り、駅からの道を少し遠回りして歩いた。 何年か前から空き家になっている屋敷の崖下は、上から生い茂っ…

はなたばこ(花煙草)きっぱりとした白が次々と

ハナタバコ(別名:ニコティアナ) ナス科タバコ属 南ブラジル南部原産の多年草。 花色は白のほかに淡紅、紅、ピンクなどがある。 ハナタバコは花を鑑賞するために栽培され、欧米では花壇などに作られている。日本では、専売公社時代にはタバコ属の植物はす…

きょうちくとう(夾竹桃)夏の陽に映えるピンク

キョウチクトウ キョウチクトウ科 インド、パキスタン、地中海沿岸地方原産の常緑低木。 日本へは江戸時代中期に渡来していたとされる。 栽培が容易であるうえ、常緑の葉は大気汚染に強くまた騒音防止効果もあるとして街中に多く植えられる。 有毒植物で、毒…

きつねのまご(狐の孫)小さな尻尾に淡紫色の花飾り

キツネノマゴ キツネノマゴ科 道端や草むらに普通に見られる一年草。 茎は四角形で、草丈は10〜40cm。 花穂を狐の尻尾に見立て、小さなことから「孫」の名がつけられた。 全草に解熱、咳止め、腰痛、リウマチなどの薬効がある。 普段からよく目にしているが…

おくら  真夏の朝の黄色

オクラ(和名:アメリカネリ) アオイ科 東北アフリカ原産の一年草。 エジプト、トルコ、インドなどで栽培が多い。 日本へは幕末に伝来したが普及せず、昭和40年代になって栄養豊富な野菜として人気が高まった。 花は早朝に開く一日花。開花後5〜6日の若い莢…

いぬとうばな(犬塔花)夏の木漏れ日を受けて

イヌトウバナ シソ科 北海道〜九州の山の木陰に自生する多年草。 トウバナに似て段状に花を咲かせる。 山裾に雨の後だけ水の流れる沢があり、まわりは一年中湿っぽい。 夏前にはドクダミ、ユキノシタ、トウバナなどが群生して長い間花が咲いていた。 今は、…

だいこんそう(大根草)丸いくっつきむし

ダイコンソウ バラ科 日かげの林縁に自生するありふれた多年草で、高さ25〜60cm。 根生葉が大根の葉に似ていることよりつけられた名。 根茎または全草を漢方薬に用いる。 大きな木が豊かな日陰をつくって、細い沢水の流れがあるような山道を歩くと、7月頃か…

おとぎりそう(弟切草)

オトギリソウ(別名:ヤクシソウ、アオクスリ) オトギリソウ科 草丈20〜70cmの多年草。 全草が止血や鎮痛に役立つ薬草として知られる。 秘薬の秘密を漏らした弟を兄が切り殺したという伝説からの名。 山の中の小さな池のほとりの道にかたまって咲いているの…

さるすべり(猿滑り) 夏の間鮮やかに咲き続ける

サルスベリ(別名:ヒャクジツコウ 百日紅) ミソハギ科 中国原産の落葉小高木。 木肌がつるつるしていて、猿でも滑り落ちるということよりサルスベリの名がついた。 花は7〜9月、次々と咲きとおすことより、ヒャクジツコウとも呼ばれる。 古くから、神社や…

神戸市立森林植物園*1のたまあじさい(玉紫陽花)

タマアジサイ(別名:ヤマタバコ) ユキノシタ科 本州東北地方南部〜中部地方の太平洋側の山地に自生する。 花序が開花まで球形になる。 花期は夏〜秋。夏の茶花として喜ばれる。 家にいても暑い。ならば、タマアジサイが見ごろの森林植物園に行こうと一念発…

せんにんそう(仙人草)真夏の太陽に白く輝く

センニンソウ キンポウゲ科 日当たりの良い道端や林のへり、川岸などに生えるつる性の常緑半低木または多年草。 茎の下部は木化して、枯れずに冬を越す。 葉柄は曲がり、他の樹木の小枝にからみつく。 有毒植物。汁が皮膚につくとかぶれることがある。漢方で…

ちござさ(稚児笹) 小さな小さな花

チゴザサ イネ科 湿地、水田の畦に生える、高さ30〜60cmの多年草。 茎や葉が笹を思わせ、小さいことより名がついた。 山道と小川の間の日当たりの良い細長い空き地には、いろいろな草花が生えていてゆっくり見るとおもしろい。 チゴザサが群生して風に吹かれ…

さぎそう(鷺草)湿地に白く羽ばたく

サギソウ ラン科 高さ15〜40cmの多年草。 シイ・カシ帯とブナ帯の日あたりの良い湿原、湿地に生える。 花冠が、飛んでいる白鷺のように見えることから名がついた。 園芸用としても人気があり、鉢植えや水盆に植えて鑑賞される。 自然の中のサギソウを見たい…

ひよどりじょうご(鵯上戸) 反り返った白花が面白い

ヒヨドリジョウゴ ナス科 茎がつる状に伸びる多年草。 全体に柔らかい毛が密生する。 秋に真っ赤な実がつく。種は有毒。 山道の端のフェンスに絡みついて、小さな白い花を咲かせている。 小さいのになぜか存在感のある花だ。 花びらが日を受けてつやつや照っ…

ひるがお(昼顔) 真夏の薄桃色

ヒルガオ ヒルガオ科 日本から朝鮮半島、中国にかけて分布するつる性の多年草。 つるは地中深く横たわる地下茎から出る。 全草はむくみ、疲労回復、神経痛に薬効がある。虫さされには採取したばかりの生の葉を揉んで、その汁を患部に塗る。 午前11時の強い陽…

きばなのまつばにんじん(黄花の松葉人参)爽やかな黄色

キバナノマツバニンジン アマ科 高さ20〜50cmの中形の一年草。 北アメリカ原産の帰化植物。 キバナノマツバニンジンは、時折足を延ばす道端の乾いた所に生えている。 細い茎の途中から枝分かれして、小さな蕾や花や実を沢山つけて風にゆれている。 葉はすぼ…

まんりょう(万両) 正月の縁起物

マンリョウ ヤブコウジ科 赤い実が美しいことと縁起のよい名を持つことから、園芸、庭植えとして古くから親しまれている。 山地の林内などに自生もする常緑小低木。 属名のArdsiaはギリシャ語の「矢の先端」に由来する。 庭のイトヒバやサツキやツゲなどの木…

えぞあぶらがや(蝦夷油ガヤ)暑そうな色をした花穂

エゾアブラガヤ カヤツリグサ科 林縁の湿っぽい辺りに生えている。 南東がひらけているので、真夏の真昼の太陽が照りつけて暑い暑い。 高さ2m近く、山裾でひときわ目立つので、近寄って見た。 穂の色は何回か使ったてんぷら油みたいな色で、太陽の下なんとも…

ふいりみずひき(斑入り水引) 夏の庭で涼しげな葉

フイリミズヒキ タデ科 ミズヒキは日本各地に自生している多年草。 草丈は40〜80cmで、花序は30cmくらいになる。穂状につくガクの色が上部が赤、下部が白であることから祝儀袋の水引に見立てられて名がついた。 フイリミズヒキはミズヒキの園芸品種で、やや…

りょうぶ(令法)夏の山で涼しげに咲く

リョウブ(別名:ハタツモリ) リョウブ科 高さ3〜10mの落葉低木または小高木。 山野の尾根筋などに自生する。庭木としても人気がある。 幹の肌は滑らかでサルスベリに似ている。 材は堅く、建築、ろくろ細工に用いられるほか、良質の木炭になる。 春の若葉…

おにゆり(鬼百合) 真夏の元気な橙色

オニユリ(別名:テンガイユリ 天蓋百合) ユリ科 高さ1〜1.8mの大形の多年草で、性質はきわめて強健。 日本のほか、中国中・北部から朝鮮半島、沿海州に分布するが、本来の自生地ははっきりしない。日本に分布しているものは、古く中国から食用として伝来し…