りょうぶ(令法)夏の山で涼しげに咲く

リョウブ

リョウブ科
高さ3〜10mの落葉低木または小高木。
山野の尾根筋などに自生する。庭木としても人気がある。
幹の肌は滑らかでサルスベリに似ている。
材は堅く、建築、ろくろ細工に用いられるほか、良質の木炭になる。
春の若葉は浸し物、令法飯などの食用にされ、また、蒸して乾燥させ救荒食物として備蓄した。



台風5号接近。ひる頃から雨との予報なので、午前中に山へ。
山じゅうにアブラゼミの声が響く。昨日から急に、アブラゼミが多くなった。
キガンピが咲いているかと見に行ったけど、まだ一枝に1〜2輪しか開いていないうえ、風で写真は撮りにくかった。
空が暗くなったので、帰りの足を速めた。バラバラと大粒の雨が降ってきた。
急げ急げと歩いていたら、きれいに揃えたシャシャキを背中いっぱいに背負って、ウンウンと歩くおじさんとすれ違った。「降ってきましたね。」と声をかけたら「お〜。」と悠然たるもの。
そういえば一昨日もシャシャキ採りの跡があった。
考えて見れば盆が近いのだ。娘のお姑様の初盆に、何かお供えしなければと急かされる気になった。
それにしても、里山の働き者には、こういう稼ぎ方もあるのかと感心する。

雨はすぐに止んだので、花盛りのリョウブを撮った。
リョウブは、以前訪ねた知人宅の庭で初めて見て、印象に残っている。
山のリョウブは、近づくと、虫がわんさか来ている。香りも(あまり好みでない)きつい。カシャカシャ写して離れた。これも、離れて見るほうが良い花かも知れない。