2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

神戸市立森林植物園*1のあじさい

市民ハイキングに参加。 天気予報の降水確率10%〜0%を信じ、日も照りだしたので日傘をさして出かけた。 電車の駅から30分あまり歩いた辺りで急に空が暗くなり、雨がざーっときた。「滑りやすいですから気をつけて」と、主催者の役所の腕章を巻いた人が気配…

くちなし(梔子) 梅雨空の下の白と芳香

クチナシ アカネ科 高さ1〜3mの常緑低木。 中国南部から日本にかけて分布し、日本では海岸近くの山地に自生する。 果実は漢方薬で山梔子(さんしし)といい、消炎、鎮静、止血に薬効がある。食品や衣料の染料としても利用される。 ヤエクチナシは、庭木、切…

とまと 夏野菜の主役

トマト ナス科 抗酸化作用を有するリコピンやミネラル、ビタミンA、B、Cを豊富に含む。 トマトが好きで毎年植える。作りやすいミニトマトと、美味しい大きなトマト。ナス科の作物は連作を嫌うから、狭い庭ではピーマンやナスはあきらめて、無農薬完熟トマト…

ひめこうぞ(姫楮) 野生のこうぞ

ヒメコウゾ クワ科 高さ約5mの落葉低木。雌雄同株。 和紙の原料として栽培されるコウゾは、このヒメコウゾとカジノキの雑種とされる。 ヒメコウゾもかつては和紙の原料とされた。 暑さの中スーパーへ。 途中の道筋に山が残っていて、高い崖からいろいろな木…

はなごけ(花苔)道ばたの鉛白色の群生

ハナゴケ ハナゴケ科 地衣類は、菌類と藻類とが合体している植物。菌類は藻類に生活場所や水を与え、藻類は菌類に光合成によってつくられたでんぷんを与えて共生している。菌類と同じように胞子でふえるが、体の表面にできる細かい粉(粉芽、裂芽)をちらし…

たいまつばな  赤々と燃え上がる松明

タイマツバナ(別名:モナルダ、ベルガモット) シソ科 北アメリカ東部原産の多年草。 昨日の雨をたっぷり吸って、タイマツバナが咲きました。 庭がパッと明るくなります。 葉に触れただけでも香りが広がります。 私の好きな香りです。 多年草ですが、植えっ…

うつぼぐさ(靫草)

ウツボグサ (別名:夏枯草 カコソウ 生薬名:カゴソウ) シソ科 高さ20〜40cmの小〜中形の多年草。 シイ・カシ帯とブナ帯の草原、道ばたに生えている。 花穂が矢を入れる靫(うつぼ)に似ることからの名。 花穂は、夏になって枯れてもそのまま立っている。 …

ほたるぶくろ(蛍袋)

ホタルブクロ キキョウ科 高さ40〜80cmの多年草。 咲きたてほやほやのホタルブクロです。 一昨年、建物の際に葉っぱを見つけました。 何処からやって来たのか分からなかったけど、山にある葉っぱと同じなので期待して抜かないでいました。去年も葉っぱだけ。…

ふいりあじさい(斑入り紫陽花) 斑入り葉が涼しげな

フイリアジサイ ユキノシタ科 ガクアジサイの園芸品種で、葉に白い斑が入っている。 ガクアジサイの名は、小さな両性花の周囲を装飾花が額縁のように取り囲む様子からきている。 フイリアジサイも花はガクアジサイと同じ。葉の大きさも10〜15cmで、葉の表面…

たらのき 山菜の王様

タラノキ ウコギ科 高さ6mくらいになる落葉小高木。 幹には鋭いトゲがある。葉柄や葉軸にもトゲがある。 若芽は代表的な山菜。 漢方薬、民間薬として古くから利用され、樹皮を干したものは糖尿病・腎臓病等に、根の皮や葉を干したものは胃腸病に効果がある。…

なつしろぎく(夏白菊) さっぱりした白が群れ咲く

ナツシロギク(別名:ワイルドカモマイル、マトリカリア、フィーバーヒュー) キク科 ヨーロッパ東部〜東南アジア原産の多年草だが、園芸的には一年草 母が「夏の切花に重宝」と言って、小さな株を持たせてくれた。ナツシロギクの園芸品種の一つだと思う。確…

きんしばい(金糸梅)ふっくらとした花と柔らかく垂れる枝

キンシバイ オトギリソウ科 中国原産の半落葉小低木。 日あたりのいい崖の上に植えている。 昨日の雨と今日の薄日で、花色が冴えて見える。 梅雨空のこの時期から太陽ぎらぎらの夏まで、沢山の花が次々と咲く。 晴れた日は花びらとおしべがサラリと散って、…

どくだみ 生薬名<十薬 じゅうやく>と呼ばれるすぐれもの

ドクダミ ドクダミ科 高さ20〜50cmの中形の多年草で、地下に長い根茎を出して這うようにして繁茂する。 茎の上部から花穂を出して、淡黄色の小花を穂状に沢山つける。 白い花びらに見えるのは総包片で、花びらは無い。 全草に独特の臭気がある。 古くから漢…

ささゆり(笹百合) 清楚な山の貴人

ササユリ (別名:サユリ 早百合) ユリ科 日本特産の百合で、本州中部以西、四国、九州の一部に自生する。 花色は濃い桃色、薄い桃色のほか純白種もある。 気になっているヒツジグサの様子を見に行きたくなった。 明日は雨の天気予報。午後になってあせりに…

あじさい(紫陽花) いろいろな変化を見せて

神戸市立森林植物園では今、あじさい関連のさまざまな催しが開かれている。 今日は、昨日申し込みをしていた「あじさいなんでも講座」に参加した。 午前中、あじさいの歴史から始まって分類、分布、花のつくりや形、栽培方法等をまとめた資料を頂き講義を受…

こなすび(小茄子) 道端の小さな星

コナスビ サクラソウ科 高さ10〜30cmの小型の多年草。茎は地面をはう。 日本全土の林縁、草地に生育する。 少し開けたハイキング道の端でところどころに見かける。 背の伸びた草の中では自分も精一杯伸びあがり、背の低い草の中や落ち葉の上では地面を這って…

すいれん(睡蓮)と あさざ

神戸市立森林植物園*1の池では、今、スイレンとアサザが水面に広がっている。池の周りの遊歩道を歩くと、見る角度によっては池が黄色に見える。 スイレンはピンクや白、アサザはキュウリの花に似た冴えた黄色。 穏やかな晴れの日の午後、周りの緑も水面に映…

ねじき 真っ白の小壷が並んで

ネジキ ツツジ科 高さ3〜6mの落葉小高木。 幹がねじれていることからネジキと名づけられた。 材は堅く、櫛や傘の柄に利用される。 枝葉は有毒。 今日は蒸し暑かった。私お気に入りの尾根で、ひと休憩してふと上を向いたら白い花が見えた。 ここはいつも谷風…

さらさうつぎ(更紗空木) ほのかなベニ色

サラサウツギ ユキノシタ科 ウツギは日本全国に自生する落葉低木。 サラサウツギは花弁が紅白の園芸品種。 久しぶりの朝からの晴。森林植物園へハイキング。 途中のハイキング道には、高さ5mはあろうかという大きなウツギが真っ白に満開で、ダイナミックな爽…

かきのはぐさ(柿之葉草) 林の中のまほろば  

カキノハグサ ヒメハギ科 東海地方から近畿地方の山地に生える、日本列島特産の多年草。 葉が柿の葉に似ていることから、この名がある。花も黄色から柿の実の色になる。 カキノハグサはデリケートな植物のようだ。 山の中でもなかなかお目にかかれない。 木…

はなしょうぶ(花菖蒲) 色鮮やかに季節を告げる 

ハナショウブ アヤメ科 野生のノハナショウブを原種として、日本で改良された純国産の園芸植物。 アイリスの仲間のうちで、最も美しい花として多くの品種が作られ、改良されてきた。 品種改良は江戸時代に盛んになり、栽培された地方によりいろいろな系統が…

しまあし(縞葦) 庭の涼風  

子どもの頃から、実家の庭にあった。 池の周りの石組みの間に、ずっと同じような本数で涼やかに生えている。 母の祖父がお気に入りだったらしい。 ウチの庭に持ってきたら、根が走って殖える殖える。 庭の雨水桝の近くに植えているのが元気の元のようだ。 実…

イタリアンパセリ パラソルがいっぱい  

去年の春、一抱えほどの大きさの鉢に、こぼれダネから芽を出した。 イタリアンパセリは、パセリに比べると香りも優しくさっぱりとしているので、いろいろな料理にたっぷり利用できる。葉をつまみとってはせっせと食して更にこの見事な花を鑑賞して、そのうえ…

まつよいぐさ(待宵草) 夕暮れの麗人

昨夜の短時間の大雨は、草木にはちょうど良かった。 朝から気温があがって昼間は暑かった。散歩代わりに山へ1時間。 夕方から風が出て爽やかな空気になったので、夕食の下ごしらえを早めに済ませて庭仕事。 昨日のツバキの剪定の続き。白ワビスケは半月遅か…

きょうがのこ(京鹿子) 上品で華やかな野趣

キョウガノコ バラ科 古くから鑑賞用に庭に植えられた。高さ70〜80cmの多年草。 薄桃色の花を、京染めの鹿の子しぼりに見立てた命名。 学生時代に師事した先生から頂き、長年身近にある花。 今年はうどんこ病もつかず、沢山の花が開いた。 私は、蕾の方が多…

こあじさい(小紫陽花) 林縁にけむる小花

コアジサイ ユキノシタ科 アジサイ属 高さ1〜1.5mの落葉低木。花序に装飾花がないのが特徴。 天気がいいので、いつもより少し遠出をしました。 野草の宝庫。今日の一番の感激は、満開のコアジサイに出合えたことです。 ちょっと横道に入った沢沿いの群生には…

ききょうそう(桔梗草) 小さな青紫色が咲きのぼる  

キキョウソウ キキョウ科 北アメリカ原産の帰化植物 猫の額ほどの庭を、自然流にしている。 「ナチュラル・ガーデン」と言いたいところだが、ひと様から見れば放ったらかしの庭に見えるだろう。 せっせと手入れしているつもりだが、スッキリするのは冬場だけ…

がんぴ(雁皮) 高級和紙になる  

ガンピ ジンチョウゲ科 高さ1〜2mの落葉低木。 和紙の材料としてよく知られるコウゾ・ミツマタ・ガンピのうちこのガンピは栽培が難しい。 ガンピの繊維は半透明で光沢があり、また細くて粘着性がある。 古来より重用された[鳥の子紙]は有名。 山を15分くらい…

にがな(苦菜) 風に震える黄色

ニガナ キク科 日あたりの良い山野の草原に生える多年草。 茎や葉が苦い。若葉はゆでて苦味を抜き、食用にする。 ハイキング道の両側に5月の半ばからよく見かける。 細い茎は30cmあまりの高さにのび、上に径1cmあまりの花を沢山つける。 上が重いせいか、微…

しちだんか(七段花) 幻の名花

ドイツの医師シーボルト(1823〜1828年日本滞在)が本国に送った植物画をもとに編纂された「日本植物誌」に載っていたが、その後昭和30年代に神戸の六甲山で発見されるまで行方不明だったため「幻の…」といわれた。現在では全国に広まっている。 シチダンカ …