たらのき 山菜の王様

タラノキの幼木

ウコギ科
高さ6mくらいになる落葉小高木。
幹には鋭いトゲがある。葉柄や葉軸にもトゲがある。
若芽は代表的な山菜。
漢方薬、民間薬として古くから利用され、樹皮を干したものは糖尿病・腎臓病等に、根の皮や葉を干したものは胃腸病に効果がある。


蒸し暑い一日だった。徒歩20分ほどの銀行に用事があり、午後重い腰をあげた。
用事を済ませて帰ろうとしていたら、久しぶりの知人に会って話し込んでしまった。
行きに、遠くの草むらに薄ピンクが見えていたヒルガオ(多分)は萎んでしまっていた。
ガッカリして暑さが余計こたえた。
まあ明日でも来ようかと気を取り直してしばらく歩くと、坂道の斜面に草に混じってタラノキの幼木が見えた。
そういえば20年位前このあたりにタラノキの大木があって、いつの間にか見えなくなった。
近所の方が、「素人が若芽を根こそぎ採るからだ。」と嘆いておられた。
この方から、毎年採りたての「タラノメ」を頂く。てんぷらが絶品だ。


この小さな木に今年は花が咲くだろうか。すぐ近くにも、もう一本生えている。
斜面の草刈で、一緒に刈り取られませんように。