おおばのとんぼそう(大葉の蜻蛉草)

オオバノトンボソウ

ラン科ツレサギソウ属
山野の日当たりの良い乾いた林床に自生する。
高さ30〜60cm。茎の下部に長さ10cmほどの葉を一対つける。


オオバノトンボソウは見かける事が少ない。こんな所でよくまあ、と思うような硬そうな地面にぽつんと生えている。
今年は、毎年見る株の花がきれいに咲かなかったり、株ごと掘り取られたりでさびしかったが、今日山道のミヤコザサの中で元気に咲いている一株を見つけた。ササの中に紛れ込んでいたのがよかったのだろう。
てっぺんの一輪まできれいに咲き、確かにトンボが飛んでいるように見える。
そろりとササの葉をかき分けて写真を撮って、元のようにさりげない風景にしておいた。

午後から晴れてきて、山ではセミの声とウグイスの声が響いていた。