なんばんはこべ(南蛮繁縷)

ナンバンハコベ

ナデシコ
長さ2mくらいになるつる性の多年草
長いつるや、特異な形の花や実の様子から、異国風の事柄を指す「南蛮」という名が付いたが、日本在来の野生種である。
実は黒く熟す。


ナンバンハコベは谷川沿いの道の草むらに、いろいろな秋の草と一緒に咲いている。
花びらは反り返り、雌しべの先の3本の長い花柱はくねくねと曲がっている。細長い茎は近くの木によじ登ったり草むらに倒れて長く伸びたり、なんとも行儀悪い。黄色のキンミズヒキ、赤いミズヒキソウ、青色のツユクサに真っ白のナンバンハコベが混じり合って、秋を醸し出している。


9月のスタートらしい青空と爽やかな風の朝になった。
8月の大雨以来初めて、お気に入りの沢沿いの小道を通ってみた。随分な荒れようで、流れ出た枯れ木や岩が流れをさえぎり、沢筋が変わっている所もある。放置された里山と水の力が合わさった時の怖さを、改めて実感した。