ばりばりのき(バリバリの木)と ほそばたぶ(細葉椨)

  • バリバリノキ(別名:アオカゴノキ)

クスノキ科ハマビワ属
高さ約15mになる常緑中高木。暖帯、亜熱帯に分布し、特に九州南部に多い。

  • ホソバタブ(別名:アオガシ)

クスノキ科タブノキ
高さ10〜15mの常緑中高木。近畿以西から沖縄、朝鮮半島南部の島の暖帯、亜熱帯の山地に多い。


屋久島の西部林道は、世界遺産照葉樹林で緑がたっぷりだった。雨の中、ガイドさんにいろいろ教えていただきながら歩いた。すぐ近くのヤクシママメガキの大木に何匹ものヤクサルが登って枝をゆすりあげ、道路にいる何匹かが落ちた実を拾って悠々と食べていた。傘をさした私達を「変なやつら。何してるんや?」みたいな顔で眺めていた。
「葉を揺らすとバリバリと音がするからバリバリノキという」と聞いてゆすって見たけど、雨にぬれたバリバリノキは静かだった。
屋久島の木は同じ種でも葉が長いのだそうだ。受けた雨をスーと流しやすいからとのこと。バリバリノキはその代表というところか。一枚の葉の長さが20cm以上はありそうだ。「冬芽も長ーいんですよ。」とガイドさん。


秋晴れの昨日、近くの山に入ったら、杉林の下に高さ3mほどのホソバタブを見つけた。バリバリノキによく似ていて、屋久島を思い出し、近くにサルがいるような気分になった。