甘くさわやかなかおり  吸葛(すいかずら)

スイカズラ

スイカズラ
日本や、中国の暖帯などに自生する半常緑つる性木本。
花を摘み、下部から吸うと蜜*1が出る。
暖地では冬も落葉しないので「忍冬(にんどう)」ともいう。
漢方では、花を干したものを「金銀花(きんぎんか)」、葉や茎を干したものを「忍冬」といい、、煎じて飲めば解熱・関節痛・利尿などに薬効がある。また、葉はおできの吸いだしに使う。
花を酒にいれて忍冬酒、若葉を干して忍冬茶としても利用される。

二日間続いた黄砂は昨日の夕方からおさまった。
今日は朝から青空。山の緑も湧き上がって近くに見える。
1時間あまり山歩き。
この季節、山裾の開けた所で上品な香りがしたら、このスイカズラ
私は最初に「キンギン」と教えてもらったし、花も実際、初めは白く、日が経つと黄色に変わっていくのでこの名前の方が覚えやすい。
近年見かけることが少なくなったような気がする。大きな株があった場所も、開発の名のもとに崩されてしまった。
この写真は、我が家の庭のもの。
20年位も前に山から一枝頂いてきた。香りを楽しんだ後、挿し木した。
地に下ろしたら、横に前から植わっていたツキヌキニンドウを負かせてしまった元気もの。
春先からつるを伸ばして、周りの木にからみつく。
庭に広がる香りが心地よいので、花の間は毛虫退治だけに気を配り、花の後バシバシと切って枝を整える。

*1:とても甘いのに後味サッパリです