青空に真っすぐ高く  朴の木

  • ホオノキ        

モクレン
高さ30m位にもなる落葉大高木。
花の直径は15cmくらい。葉に餅や味噌を包んで焼くと葉の香りが移り風味を添える。
材はやわらかく細工がしやすく、くるいが少ないので建具・漆器木地など様々な木工、また、下駄の歯・ピアノの鍵盤などに賞用されている。
樹皮をはいで乾燥させたものを厚朴(こうぼく)といい、咳止め・去痰・胃炎などに薬効のある漢方薬の一つである。

雌しべと雄しべ

山では谷に向かった斜面に高い樹があって、その周りに小さな子どもの木が何本か生えています。
写真はそんな小さな木を、何年か前に庭に移して植えられているものです。
高さは10mを越えました。
去年も今年も沢山の花が咲きました。花が開くと周りにいい香りが漂います。
長さ40cmくらいもある葉はハタハタとそよぎ、いつも風を感じさせてくれます。
秋には、大きな葉は茶色になってカサッと音を立てて潔くさっぱりと落ちます。


お茶のお稽古では、夏の暑い日には葉蓋の点前をしました。
水差しの蓋の代わりに木の葉などを使って涼しさをよぶ趣向です。
そのときの葉は、先生のお宅の前山にあるホオの葉をよく使いました。
古くから食べ物と深くつながっている安心感もあり、香りもあり、小さく折りたたむときも扱いやすく、楽しみなお稽古の一つでした。