芳香の風車  定家蔓(ていかかずら)

テイカカズラ

キョウチクトウ科
常緑のつる性木本。
本州、四国、九州、朝鮮半島南部、台湾の山地に自生する。
古事記」「日本書紀」「古今和歌集」などで「まさきのかずら」とよばれているのはこの種であるとされている。



よく通る道沿いのお宅のフェンスにからませてあります。
径2cmほどの花は、花びら1枚ずつが外側にくるりと巻いて、ねじれているので風車のように見えます。
花が咲き初めは白く、後になるほど淡黄色に変わるのはスイカズラとよく似ています。
でも私は、香りはスイカズラの方がホッとします。
時々通りすがりにふわんと香るくらいがちょうどいいなと思うほど、私にとっては濃い香りです。
午後から晴れてきたので、散歩に行きました。今日もあたり一面に良い香りが拡がっています。
通るたびに感謝。
以前、「挿し木も簡単ですよ。」と枝を頂いたことがあります。切り口から乳白色の液がにじみでて、それがなんとなく気持ち悪く感じました。
動物的勘は大切に…と思って暮らしているので、他所に咲くのを有難く見させていただくことにした花の一つです。