可憐に主張  

シソ科
高さ1m近くになる宿根小低木
料理や香料、薬用に馴染みの深いヤクヨウサルビアなどと同じシソ科サルビア属だが、チェリーセージは花の可愛らしさからガーデニングに人気がある。

ガーデニング大好きの友人は、冬になると地際から10cm位の所からブチッと切って冬越しさせる。春になると新しい芽がどんどん伸びて、葉も軟らかく甘い香りがするので、酢に入れてハーブビネガーとして利用しているらしい。
面倒くさがりの私は、庭の奥の方(といっても玄関からほんの数m)に植えっぱなし。
古枝はいささか行儀が悪く、あばれて広がっている。春になってその枝に花がつくと、風を受けてゆらゆら揺れる。
今日のように朝から雨が降り続いている日は特に、雪柳やキョウガノコの新緑の向こうにショッキングピンクが点々と見え隠れして庭に明るさを添えている。この風情が好きなので、どうしても行儀の悪い古枝を残したくなる。
古枝は意外ともろく、なにかのきっかけでポキッと折れる。折れた枝は挿し木にすると下手な私でも結構つく。こぼれダネからも、気がつくと株が育っていたりする。
古枝の根元からは新枝が伸びている。まもなくこれにも花が付きそうだ。
虫もつかないし、長い期間咲き続けてくれるし、不精者からのおすすめの花です。