草むらに群れ光る碧紫色 ホタルカズラ

ムラサキ科
花の直径は1.5cmくらい。
虫食いと雨上がりでよごれているけど、一番自然の色に近い写真です。



20年ほど前、駅に行く途中の畑の横の斜面に、澄んだブルーが点々と広がっているのに気づいた。
当時は何の花かも分からず、枯れ草も混じった草むらの中で活き活きと光っている様子を見るのが楽しみだった。
畑は年配のご夫婦が、季節季節の野菜をどれも立派に育てておられたのに、数年前に突然アスファルトが敷き詰められて駐車場になってしまった。
ブルーも年々少なくなって、去年から見えなくなった。
今年もまだ見えない。


10年余り前、山から引いてきた小さな株をお隣から分けていただいた。
庭の南端に植えている槙の木の下の南側に植えた。
水気の少ない土と、陽の具合も気に入ったのか、枝を伸ばして広がっている。
今、コバノタツナミソウの白い花や、蕾のつく前のユウゲショウヒルザキツキミソウの緑の葉と混じり合って、小さな庭の小さな一角が野の風情になっている。