あきのきりんそう(秋の麒麟草)

アキノキリンソウ

キク科アキノキリンソウ
山地の日当りに生える多年草。高さ30〜80cm。
帰化植物セイタカアワダチソウとは同属。
若葉はゆでて食用、茎と葉は薬用になる。



センブリが開いているかと見に行ったが、まだ蕾だった。花が咲くと根こそぎ持っていかれることが多い。年々株が減ってきた。
すぐ近くでアキノキリンソウが咲いていた。やせ地のせいか日当りよすぎるのか丈も低く、花付きも少ない。昨日の森林植物園で見た花とはえらい違いだ。でも、山の中で自分の場所を見つけ、すっくと立って秋の陽に黄色に輝き風にゆれている様子は、小さくても力強さを感じる。

きょうの山は賑やかだった。
たっぷりふくらんだリュックを背に下りて来た近所の知り合いが「キノコ食べる?」と言ってくださったが丁重に断った。ご機嫌だったところをみると、目的のものが採れたのかな。
上にあがったら後ろからバリバリと若者のバイク5人連れ。今日の連中は超初心者とみた。ベテランライダーは、ハイカーを見るとスピードを落とし「こんにちは」と挨拶する。そもそもベテランは、こんな平坦なハイキング道など走らない。丁度挨拶してすれ違ったばかりのおじさんハイカーと私は道の端っこで小さくなった。
ドングリの落ちる音が時折かさっ、こーん、と響く。
私の持つ鈴の音に反応したのか、蛇があわててざわざわと草むらに入る。結構大きい。まだ居たのか。でも夏に比べると動きが鈍い。
写真を撮っていたら、じゃりじゃりはーはーと自転車の若者4人連れ。上りなので尻をあげて真っ赤な顔でがんばりながら「こんにちはー。」と爽やか。
帰り道、斜面の下の林でがさごそ音がするので思わず身構えて目を凝らしたら、腰を曲げた人間の背中が見えた。キノコに夢中?
いつもは静かな山が賑わうのもいいものだ。但し今日のバイクは×。