じゅうがつざくら(十月桜)冬空に楚々と薄桃色

神戸市立森林植物園のジュウガツザクラ

バラ科
花期は10月〜12月。エドヒガンの変種。八重咲き。



3日の朝日新聞の記事を見て、神戸市立森林植物園へ。
メタセコイア並木を通り抜けた多目的広場の南側の縁に、ジュウガツザクラが花をつけていた。
事務所の人が「新聞の写真では大きく見えるけど、まだ小さいんですよ。」と申し訳なさそうに言われたが、なるほどまだ若木だ。
紅葉ばかりか、向こうには山柿の実も赤く光っていて、不思議な風景だ。
日の当たるベンチでおにぎりを食べる間に、私と同じ目的の人たちがぽつぽつと来られた。
広場の北端の「ぼうけんの丘」では、耐寒遠足なのか赤い帽子の幼稚園児達が元気に走り回っているのが見えた。
札には「花期は10月上旬〜」と書いてあったが、今月末まで咲いているらしい。ピンクの蕾が沢山付いていた。


冬の風と陽を受けたジュウガツザクラは、楚々としてどこかはかなげに見える。
「がんばって大きくなってね」と応援したくなる風情のせいか、花を見るどの人の顔も優しい。