くちべにたけ(口紅茸)
- クチベニタケ
林内の露出した土に生えるキノコ。
先端に口紅をつけた様な星形の口があく。茎は土に埋まっている。
昨日は一日中雨。
今日山に入ったら、一年中殆んど干上がっている小さな沢に、水が音をたてて勢いよく流れていた。そんなに多い雨量とも思えなかったのに、こんな里山でも様子が急変する。用心用心。
曇り空の薄暗い道を歩いていたら、土がむき出しの斜面に可憐な朱色を見つけた。
指先くらいの大きさのクチベニタケが、大小とりまぜてかたまって生えている。
ぽろぽろと崩れている土の斜面に、枯葉にまで乗っかられ、脚一本でぶら下がっているものや転げ落ちているものや。
ふかふかの落葉がいっぱいの山の中で、何もこんな不安定な場所に生えなくても、と不思議だけど、クチベニタケにはそれなりの理由があるのだろうか。
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- クチベニタケの生える道ばた