ひそやかな香りの花

ヒイラギナンテン

玄関のドアを開けると上品な香りが漂う。
玄関ポーチの近くで、柊ナンテンの花がたくさん開いた。
茎のてっぺんに広がる葉の真ん中から10cmあまりの花房が数本広がっている。
冬の寒さに耐えた葉は赤っぽく、黄色の花を引き立てる。
「魔除けに。」と実家から1本持ってきて植えてくれた。
秋に黒い実がついて、放っておくと周りに生えて株がだんだん増えてきた。
とりわけ大切にしているのでもない。むしろ、柊に似たトゲトゲの葉っぱに触れると痛いので、出入りの邪魔にならないよう葉っぱをちょん切りまくっている。
私は、この花の香りが好きで、この季節になると嬉しく、ガチガチの土に健気に咲く花に目を留めるのだけれど、花が終わると忘れてしまう。
今年はちょっと元気がない。ほったらかし過ぎたと反省。
花の後に、お礼肥えと腐葉土を入れてみよう。

メギ科
中国原産の常緑低木で、庭木や切花用によく植えられる。
日本には江戸時代前期に渡来したとされる。
鋸葉のある小葉がひいらぎの葉に似ていて、実の付き方はナンテンに似ているところから、この名がある。