みぞそば(溝蕎麦)

ミゾソバ

草丈30〜100cmの一年草
低地や山地の川岸、溝、池、湿地に生える。
草の形がソバに似ていて、溝に多く生えることからの名。
別名は葉の形が牛の頭に似ていることによる。


近くを流れる川の川底に今花盛り。上からのぞいて見下ろすばかりだったが、昨日のハイキング道の沢沿いや森林植物園の池の辺で、目の前に見た。


ミゾソバは、子どもの頃触ってはいけない花の一つだった。キツネノボタンヒガンバナミゾソバは身近にあって、ままごとの材料に魅力的だったが、大人のおどし文句は「手が腐る」「目がつぶれる」「舌が曲がる」と、わかりやすく恐ろしげだった。
写真に写った茎や葉の小さな棘を見ると、おどし文句にもきちんとした裏づけがあったのだと、昔からの子育ての知恵に感心する。