せんぶり(千振)白花が美しい薬草

センブリの花と蕾

  • センブリ(別名:イシャダオシ、トウヤク)

リンドウ科
野山の日当たりの良い草地に生える一〜二年草。
高さ5〜20cm。
健胃薬としてよく知られ、何回振り出しても苦いことから名が付いた。



ハイキング道から少し入った道端のセンブリ。まだ蕾が多いが今年初めての花にホッとする。紫がかった緑の細い葉と、暗紫色の茎と蕾の姿からは想像できない、白い花が開く。
何年か前に、ご近所さんから「常備薬に。」と乾燥させたものを頂いた。ものは試しと少し噛んで見たら苦い苦い!。
薬草として採取する人は、花後、種子が落ちてしまっている株をひいて来られるらしい。それも、そう沢山要るものではないから必要なだけの量にするとのこと。長年の先人の知恵に守られ、暮らしに役立ってきた植物。大切に引き継いでいきたいものだ。


雲ひとつない秋晴れ。風もなく穏やかな山の中の池。