きり(桐)

キリの果実

  • キリ

ゴマノハグサ科キリ属
高さ8〜15mになる落葉高木。比重が軽く、湿気を防ぐので、たんすなどの家具や建具、箱、げた、楽器など多くの用途があり、古くから日本各地に広く栽培された。
キリの果実は先がとがった卵形で長さ約3cm、熟すと2裂して、無数といえるほどの多数の種子を風に飛ばす。



植物観察会で山里に行った。木々の緑が豊かな山々、早苗がそよぎ燕が飛ぶ段々の水田、いろいろな作物が育つ畑の傍らにはダリアなどの花も植えられて、日本人の勤勉さと心のゆとりが脈々と受け継がれている風景に癒され感動する。
谷へ入る道筋の段々畑の斜面にキリの木が生えていて、青い実をつけていた。
キリは山でもよく見かけるが、遠くの大木の紫色の花を見ることが多い。近くで見るキリの青い実は力強く、つややかで、風格すら感じられた。