ひいらぎ(柊、疼木)冴えた香り

ヒイラギ

  • ヒイラギ

モクセイ科
高さ2〜8mの常緑小高木。雌雄異株。
カシ林、モミ林などに自生するが、庭木や生垣にもされる。
若木の葉には鋭い棘があるが、老木になると棘のない全縁の葉になる。
節分に若木の枝葉といわしの頭を門口に刺して、邪鬼の侵入を防ぐという風習がある。



昨日の山歩きで、峠からの下りにさしかかる時靴の紐を結び変えようとしゃがんだら、足元に20cm前後の小さなヒイラギの木が何本か生えていた。
葉もそっくり返って棘も鋭い。思わず足を置く場所をかえた。


実家では、節分にいわしとヒイラギの葉を戸口に刺した。祖母は、いわしの臭いとヒイラギの棘で悪いものが家に入らないのだと教えてくれた。
この家に引っ越して来た時、母が「ヒイラギは家に一本は必要。」というので山から小さな木を引いてきて鬼門に植えた。いわしを食べたくない私は、このヒイラギの枝だけを玄関の横にちょいと引っ掛けて節分を過ごす。


ヒイラギの冴えた香りは、冬の訪れを報せてくれる。今年はどの家の庭木も花付きが良いようだ。
今日は「木枯らし一号」だったとのニュース。