ゆすらうめ(梅桃、山桜桃)

ユスラウメの花

  • ユスラウメ

バラ科サクラ属
中国原産の落葉小低木。日本では古くから栽培され、庭などに植えられた。
果実は6月に赤く熟して美しく、生食や果実酒にする。


電車で出かけたら、沿線のサクラが満開で曇り空の下、正に桜色がきれいだった。雲は夕方になるにつれてだんだん厚くなり、空気もどんよりして雨が近づいている気配。満開のユスラウメも今夜の雨で散るだろうと、急いで写真を撮った。


子どもの頃、庇の高さまである大きなユスラウメの木があった。
赤い実が熟れると、友達と遊びながら籠にとって、良いおやつにした。甘酸っぱい味は私の好物だった。種を口からぷっと吹き飛ばす種飛ばし競争もした。採っても採っても尽きない感じで最後まで採りつくした記憶はない。
毛の多い葉は毛虫の好物の様で、大きな毛虫に用心しながらの収穫だった。


この辺りは山が近いせいか、「明日は食べごろ」と思っていると、ヒヨドリにきっちりと先を越されて人間の口にはなかなか入らない。花がきれいだからまあいいか、と思っている。