しきみ(樒)

シキミの花

  • シキミ(別名:シキビ、ハナノキ、ハカバナ)

シキミ科シキミ属
高さ3〜5mの常緑小高木。東北地方南部以南の低山に生えている。
古くから仏前や墓に供えられ、寺院の庭などに植えられている。
枝や葉を切ると香気があり、樹皮や葉は抹香や線香の原料にされる。
果実は特に毒性が強い。



触ってはいけない木、という感覚がどこかにあり、山の中で時折緑の葉を見かけてもゆっくり見たことはなかった。
去年の今頃六甲山に登ったら、谷の斜面の大きなシキミの木が花をいっぱいつけていた。繊細な花びらが私のイメージとは違っていて、それ以来もっと近くで見たいと思い続けていた。意外にも、近くの古い村の墓地や田の畦に咲いているのを見つけた時は嬉しかった。


今朝のバケツをひっくり返したような雨も止んできたので、午後見に行った。
満開状態で、あまり好みでない香りが辺りに漂っている。近くで見ると花びらは気ままに広がり、反対に雄しべや雌しべは行儀よく並んでいる。
雨が急に降ってきた。用心に持っていた小さな傘をさしてなんとか撮って、びしょぬれになって帰った。

王子動物園の象の諏訪子死亡のニュース。カボチャを脚でぐしゃっと踏んづけて、鼻でつまんで口に放り込むダイナミックな食べっぷりが心地よかった。