うわみずざくら(上溝桜)

ウワミズザクラ

  • ウワミズザクラ

バラ科サクラ属ウワミズザクラ亜属
高さ10〜20mの落葉高木。花序の柄に葉があり、雄しべが花弁より長い。



六甲山系には多いと聞いているのに、花の頃にはなかなか出合えなかった。今月の11日に有馬へ花見に行ったとき、山裾に蕾をいっぱいつけたウワミズザクラを見つけて、いつ頃開くのだろうと思って見た。今日、神戸市立森林植物園シャクナゲを見に行って、その後さくら園にまわって見た。殆んどのさくらが緑色の葉桜になっていたが、青空をバックに満開のウワミズザクラが優雅に風に揺れていた。他のさくらが賑やかに咲いていた時には、蕾にすら気付かなかった。私の眼もまだまだだな。

シャクナゲは今年は少ないとかで、ボランティアガイドの方も残念そうだった。この植物園は出来るだけ自然の形で植物を見てもらうスタンスなので、自然に近い咲き年のサイクルがあって、去年は殆んど咲かなかったが、今年は少し多いという事だった。
今日のガイドさんは鳥に詳しい方で、鳥の鳴き声が聞こえるたびに鳥の名を教えてくれた。

今日は谷上駅まで電車に乗り、山田道を歩いた。ハイキングのグループ、散歩の地元の方、山菜採りの人など多くの人に出会った。
植物園に近づいた頃、道の両側に長靴を履いたおじさんが二人腰をおろしていた。
横の大きな麻袋がめいっぱい膨らんでいる。こちらは何の採取かなと「こんにちは」と声をかけながらさり気なく見たら、おじさんが大きな筍を手に「筍持って行かんか。」と勧めてくれた。掘りたて、立派、おいしそ〜。ちょいと気持ちが動いたが、「これからいっぱい歩かんなんので。ありがとう。」と丁重に断わった。あぁ惜しかったな。


森林植物園も人が多かった。ここは、ドライブウェイ、駐車場、市バス、神戸電鉄の駅までの無料送迎バスもあり、六甲山地にあるので東西南北の登山道・ハイキング道ともつながっている。従って、客は千差万別。和服、ハイヒール、車椅子、乳母車、本格登山姿等々。いろいろな人が花を見たり自然を楽しんだりという部分だけでつながって、見知らぬ人とも会話が弾んだりして楽しんでいる。