イソノキ

イソノキの実

  • イソノキ

クロウメモドキ



イソノキは日ごろよく歩く山のところどころに生えている。
太陽がかんかん照りの痩せて乾いた所、山裾の道沿い、沢沿い。一体どんな場所が好きなんだろう。


去年の夏、赤や黒の実がきれいな木を見つけて、どんな花が咲くだろうと今年の花が待ち遠しかった。
いつまでも開かないな と近寄ってルーペで見ると、もぐりこんだ虫のお尻が見えた。
えっ?とよく見ると、蕾の横に雄しべ雌しべの見える花がある。これで精一杯咲いているらしい。


葉のつき方もなんだかきちんとしていないし…。葉はサクラに似ているが、木肌がサクラとは全く違うし…。
名前を知りたくなって、森林植物園に写真を持って行って見てもらった。
一目見るなり「イソノキやね。ここにもあるよ。」
さすが、プロ!
クロウメモドキ科、鳥が種子を運ぶのでぽつんぽつんと生えている、数はそう多くない、日当たりが好き、小高木、等々図鑑を開いて親切に教えて下さった。


今日は猛暑日の地方も多かったらしい。午後4時近くなってやっと元気がでて山に入った。木々の中は涼しい。
南西斜面のイソノキに夕方の日が照って、緑の葉と赤や白の実がきれい。
やはりイソノキは、花の頃より実の時期の方が目につく木だ。

  • イソノキの花  08年6月27日