神戸市立森林植物園の自然観察講座

春の七草

「冬芽観察と七草がゆ
まず展示館前で観察のポイントや注意が話された。
木々がそれぞれの知恵でどのように厳しい冬を過ごしているかを、冬芽や樹形を観察する事で感じ取ろう。冬の木はもろいから、観察の時は強く引っ張ったりしないようにというような事。
すぐに3班に分かれて園内にスタート。

  • ハクモクレンの冬芽 毛皮のコートは花が咲くまでに3〜4回は脱ぐそう。

 これは少し脱ぎかけ

青空をバックに銀色に光っています

  • ハクウンボクの冬芽 2〜3個の冬芽が重なって。鳥などに食べられたときのピンチヒッターを準備しているのだそう。

  • カラマツの樹形 日本産の針葉樹で唯一落葉する。新緑も黄葉も美しいです。


1時間半余りで展示館前に帰ってきました。
春の七草の話を聞き、皆が交替で七草ばやしを歌いました。包丁、火箸、しゃもじ、すりこ木などでまな板の七草をトントンガシャガシャ、皆で手拍子を打って賑やかな事。そのあとで頂いた七草がゆは、熱々で塩加減もよく、ほろ苦い七草の香りもして冷えた身体を温めてくれました。
美味しくて、おかわりしました。
七草の採集から、大鍋での振舞い、植物園のスタッフの皆様ありがとうございました。
今年も元気で、せっせと訪問させていただけそうな気分です。

展示館の前には木の枝が展示され、館内には冬芽の写真が張られていました。キハダ、ニワウルシなど、大木で枝先が見られない冬芽の観察が出来たり、いろいろな葉痕の顔に見知らぬ人と会話が弾んだり。
寒かったけど楽しく有意義な一日でした。