ふたりしずか(二人静)

フタリシズカ センリョウ科 北海道〜九州の山地に生える多年草。草丈30〜50cm。 茎の先に1〜6本の花序を出す。 山道の斜面にフタリシズカが咲いている。大木でうっそうとしている下に低い木々が生え、更にその下に隠れるようにひっそりと静かなたたずまいで…

兵庫県立 人と自然の博物館

「ひとはく」は、お勉強のため学校の団体で行く所、なんだか難しそうなことを研究している所、恐竜の化石の所、まあとにかく化石に興味のない私にとってはあまり縁のない所、という認識で過ごしてきた。 以前化石の講座に参加した連れ合いが、今日はお出かけ…

あきのぎんりょうそう 実

アキノギンリョウソウ(秋の銀竜草) イチヤクソウ科 林内の暗い所に生える腐生植物。花期は秋。別名ギンリョウソウモドキ。 アキノギンリョウソウは薄暗い場所にひょろりと立っているのに何度か出くわした。 以前、ダイモンジソウを見に行ったとき、上の道…

くさふじ(草藤)

クサフジ マメ科 つるの長さ50〜150cmの、つる性の多年草。日本各地の山野の草地、林縁に生える。 クサフジの花 山の中の道ばたの空き地に、マメ科植物のオンパレード。 クサフジの青紫、シロツメクサの白、アカツメクサのピンク、クスダマツメクサやコメツ…

ニゲラ(くろたねそう・黒種草)

ニゲラ キンポウゲ科 南ヨーロッパ原産。日本へは江戸時代に渡来した。 4月にホームセンターへ寄った時、「98円」の値札に惹かれて一株買ってきた。 涼しそうな青や白の花や、面白い実の形は近所や友人の庭で目にしている。ピンクのカードが入っていたので、…

たにぎきょう(谷桔梗)

タニギキョウ キキョウ科 高さ5〜15cmの小形の多年草。谷沿いの、腐植の多い湿った林内に生える。 タニギキョウの花の咲く頃は、木々はより鬱そうと茂り、谷はより薄暗くなる。 足もとの可愛らしいタニギキョウを写真に収めるべく頑張るのだが、私の腕ではな…

第3回神鉄ハイク トゥエンティクロスとハーブ園コース

谷上駅〜山田道〜ヌケ谷〜トゥエンティクロス〜神戸布引ハーブ園(約8km) 5月2日(日)に、神鉄ハイクに参加した。雲ひとつない青空。集合場所の谷上駅は、すごい人数で駅前があふれかえっていた。 係りの人からもらったコースマップは、「提示でハーブ園の…

みみなぐさ(耳菜草)

ミミナグサ ナデシコ科 高さ10〜30cmの越年草。田畑や道ばたに生える。 和名は葉がねずみの耳に似ていて、若葉が食用になるから。 帰化植物のオランダミミナグサに押されて、数を減らしている。 山際の水田の土手に、ミミナグサが群生していた。近頃めずらし…

末黒(すぐろ)のススキ

ススキ イネ科 日本各地に生える秋の七草の一つ。 「末黒のススキ」は野焼された後の茎の先が黒くなった状態のススキ。 野焼の後の土手には新緑が芽吹き、二月の野焼直後とは趣が違う。 2月にちょこっと芽を出していたヤブカンゾウも葉を広げている。 末黒の…

りきゅうばい(利休梅)

リキュウバイ(バイカシモツケ、マルバヤナギザクラ、ウメザキウツギ) バラ科 中国中部の原産で、高さ3〜4mの落葉低木。日本へは明治時代に導入された。 「リキュウバイ」は、花屋さんが用いる園芸上の呼び名である。 リキュウバイは茶花に使われるから、…

くちべにたけ(口紅茸)

クチベニタケ 林内の露出した土に生えるキノコ。 先端に口紅をつけた様な星形の口があく。茎は土に埋まっている。 昨日は一日中雨。 今日山に入ったら、一年中殆んど干上がっている小さな沢に、水が音をたてて勢いよく流れていた。そんなに多い雨量とも思え…

ロゼット

メマツヨイグサのロゼット 冬、緑の葉をつけている越年草や多年草の中には、短い茎から出た葉を平らに広げたロゼットで冬を越すものがある。 その形がバラ(ローズ)の花に似ていることからロゼットと呼ばれる。 背が低いことは、冷たい風を受けにくく、広が…

つちぐり(土栗)

ツチグリ 09年4月5日up ツチグリ科 我が家の庭にツチグリがやってきた。お〜Welcome! こんな寒い時期にも出るんだ! 10日ほど前に見つけていたのだが、その後忙しさと風邪(インフルエンザ?)で寝込んでいたのとで忘れていた。 元気になって思い出し、雨上…

神戸市立森林植物園の自然観察講座

「冬芽観察と七草がゆ」 まず展示館前で観察のポイントや注意が話された。 木々がそれぞれの知恵でどのように厳しい冬を過ごしているかを、冬芽や樹形を観察する事で感じ取ろう。冬の木はもろいから、観察の時は強く引っ張ったりしないようにというような事…

白水峡の植物観察

先日、有馬温泉駅からバスに乗って白水峡に行った。 白水峡は有馬〜高槻断層で有名だが、「こんな所に植物観察に来る人はあまりいないやろ。」と、ちょっと見は荒れ果てた土地に見える。 ところが、ゆっくりじっくり静かに目を凝らすと実にいろいろな植物が…

丹生山系の黄葉

絶好の小春日和。衝原までバスに乗り、つくはら湖のほとりを歩きました。 クリ、コナラ、ケヤキなどの黄色が青空に映え、水面を渡ってくるやわらかな風が心地よく、のんびりゆったり秋を満喫しました。

さねかずら(実葛)の実

サネカズラ(別名:ビナンカズラ) マツブサ科サネカズラ属 本州の関東以西〜沖縄の山野に自生するつる性植物。 ビナンカズラ(美男葛)は、江戸時代に、この木の枝から採った粘液を水と混ぜて洗髪や整髪に使った事に由来する。 雌雄異株または同株。 近くの…

シダの黄葉

シダは難しい。特にこの手のシダは、違いがよく分からずどれも同じに見えてしまう。 何度教えてもらっても、次に見た時は判別できない。 観察会で、足もとのシダを見て「○○シダ」と声に出せる人は、もうそれだけで尊敬する。 「どうしたらわかるようになる?…

やまらっきょう(山辣韮)

ヤマラッキョウ 〔08年11月06日up〕 ユリ科ネギ属 山地の草原に生える多年草。 今月に入ったとたんの急な寒さに、冬支度に忙しかった。 今日は気温も上がり、友人と山歩きした。2時間ほどの予定で、近くの堰堤に行ってみた。 池と渓流と日当たりの良い草原が…

おおうらじろのき(大裏白の木)の黄葉

オオウラジロノキ(別名:オオズミ、ヤマリンゴ) バラ科 10月も終わりの今日は、雲ひとつない青空で気温も高く心地良い日だった。 裏山に入ってみたら、木々が色とりどりに変化を見せ、アベマキの大木の下は、道が葉で覆われていた。 オオウラジロノキが陽…

だいもんじそう(大文字草)

ダイモンジソウ ユキノシタ科ユキノシタ属 山地の渓流や湿った岩場に生える多年草。高さ5〜40cm。 5枚の花びらが「大」の字に似る事からの名。 花色、花形などがさまざまな園芸品種が流通している。 我が家の鉢植えのダイモンジソウが満開。一昨日の森林植物…

かまつか(鎌柄)

カマツカ(別名:ウシコロシ)〔08年5月21日花up〕 バラ科カマツカ属 カマツカの朱色を帯びた赤い実が、まだ緑色の葉の下で陽を浴びている。透き通るような艶が美しい。 この辺りの木は小さく、実も少ないが、先日登った六甲山頂から凌雲台への道筋のカマツ…

10月15日の神戸市立森林植物園

神戸市立森林植物園での植物観察会に参加した。 送迎バスから降りると空気がひんやりしていて、山の中の植物園を実感する。 色のバリエーションが豊かな紅葉前の今の時期が、私は気に入っている。 昼食をはさんでの3時間、森林浴をたっぷりした気分になって…

ていしょうそう

テイショウソウ キク科 山地の林内に生える多年草。 快晴で風も爽やかなハイキング日和。一時間余り歩いてテイショウソウを見に行った。 一週間前は蕾ばかりだったのに、既に咲き終えた花もあってその速さに驚いた。 落葉樹林の薄暗い斜面に、細い茎と白い花…

つるにんじん(蔓人参)

ツルニンジン(別名:ジイソブ) キキョウ科ツルニンジン属 山地の林縁に生えるつる性の多年草。 ツルニンジンは東向きの山裾の木々の下に、木や草に絡まって咲いている。 釣鐘状の花は、のぞき込めばそれなりに派手な色をしているが、外側の薄黄緑色は草や…

いわしゃじん(岩沙参)

イワシャジン キキョウ科ツリガネニンジン属 本州の東北地方〜関東地方の限られた地域に分布する。 山地の湿り気のある岩場に生える多年草。茎は下垂し、細い葉は互生する。 鉢植えのイワシャジンが花をいっぱいつけた。細長い茎に、細長い葉、細長い花柄に…

あきちょうじ(秋丁子)

アキチョウジ シソ科 岐阜県以西〜九州の山地の半日陰に自生する多年草。 草丈70〜100cm。 アキチョウジが満開で、沢沿いの木陰で爽やかな薄紫色が広がっている。 今日は風があって暑さもいくらかマシなので、山歩きした。20日のハイキングが応えたのか、一…

ひがんばな(彼岸花)

ヒガンバナ(別名:マンジュシャゲ)07年9月23日up ヒガンバナ科ヒガンバナ属 中国原産の帰化植物。日当たりの良い田の畦や土手に生える多年草。 昨日、植物観察会に参加した。山里の田の道も今どきはみな舗装され、時折は軽トラックが走る。 真夏に後戻りし…

しゅうぶんそう(秋分草)

シュウブンソウ キク科 高さ50cm〜100cm位の多年草。山地の日陰の林内に生える。 これだけ休日が続くと、今日が何故休みなのか分からなくなってしまう。 明日は秋分の日。シュウブンソウも咲いているのではなかろうかと気になり、今にも降りそうな空模様を気…

神戸市民山の会(清流に沿って)

第735回神戸市民山の会のハイキングに参加した。 「有馬三山」という言葉をよく聞く。本を見ると、超健脚コースと紹介されている。 その一つの湯槽谷山は、よそ者の私にとってまず読み方が分からなかったことから名前を知った。 「ゆぶねだにやま」と読むら…